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カフェトラモナ4月のおすすめです。
上左:細野晴臣 / Hochono House(2019)
1973年の名作『HOSONO HOUSE』を打ち込みで再構築というのでちょっと躊躇っていたのですが、針を落とすと殊のほかアナログ的な手触りで一安心。曲順を逆さまにしたり、歌詞を変えたり様々な工夫がされていますが、オリジナルには無かったギター・ソロが鈴木茂っぽい「薔薇と野獣」とサザン・ソウルな「僕は一寸・夏編」がフェイバリットです。
上右:Karine Polwart / Law Of Motion(2018)
傑作『This Earthly Spell』から10年、7枚目のこのアルバムでまた一皮むけたようです。とにかくスコットランドのSSWでは抜きんでています。スティーヴン・ポルワートとインゲ・トマソンのアコースティックかつ硬質な演奏が凛としたカリンの歌声を際立てます。
下左:Luther Dickinson / Blues and Ballads(2016)
North Mississippi Allstarsのフロントマン、ルーサー・ディッキンソンの5枚目。タイトルと副題の「A Folksinger's Songbook, Vol. 1 & 2」からトラディショナルなブルースとバラッド集と思いきや全曲ルーサーのオリジナルです。シャーデ・トーマス(Ds)とエイミー・ラヴェル(B)のThe Wanderingでお馴染みの女性リズム・セクションをバックに渋いのどとスライド・ギターを聴かせ、これまでのソロ作ではベストの出来。曲によってはチャールズ・ホッジス(B3、P)、メイヴィス・ステイプルズ(Vo)など豪華ゲストも。
下右:The Wainwright Sisters / Songs In The Dark(2015)
五郎さんのDJ Hourにちなんでラウドン・ウェインライトⅢ関連を。The Wainwright Sistersは、ラウドンを父に持つ異母姉妹、ケイト・マクギャリグルが母親のマーサ・ウェインライトとサージ・ローチェが母親のルーシー・ウェインライト・ローチェのデュオです。本作は幼少期にマーサとルーシーが二人の母親に歌ってもらった「暗く神秘的で美しい」子守歌を集めたアルバムで、ケイト作とラウドン作はもちろんのこと、ジミー・ロジャース、ウディ・ガスリー、テリー・ローチェ、ロザリー・ソレルズ、タウンズ・ヴァン・ザント、リチャード・トンプソン、そしてボシィ・バンドの面々の作品が続きます。それにしても随分渋い子守歌で育ったんですね。
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昨日、『中川五郎Live&DJ Hour』が終了しました。
初めての試みでしたが、お陰様で大盛況、素敵なライブでした。
1部のDJ Hourではネットフリックスで配信しているラウドン・ウェインライト三世のライブショー『似たもの親子』 が素晴らしいとのことで、ラウドンのほかケイト・マクギャリグル、ルーファス、マーサ兄妹、サジー・ローチェのローチェス、ルーシー・ウェインライト・ローチェなどラウドン一家が一望できる選曲で、珍しいところでは、ローチェス姉妹のもう一人の兄弟、デヴィッド・ローチェやマギー・ローチェの息子、フェリックス・マクテイグの歌声も聴くことができました。
2部のライブは、お馴染みの「言葉」で始まり、前半には都月次郎さんの詩に曲を付けた楽曲が3曲続けて歌われ、後半はジャック・プレヴェールの「戦争」から「ピーター・ノーマンを知っているかい」の流れが圧巻、パワフルなライブでした。
五郎さん、DJとライブの二役、たいへんお疲れさまでした。ありがとうございました。そしてお越しくださった皆様、ありがとうございました。この企画またやりたいと思っています。どうぞ五郎さん、皆様よろしくお願いします。
明日、いよいよ『中川五郎Live&DJ Hour@カフェトラモナ 』 です。
16 : 00開場、17 : 00開演
2500円+ドリンクオーダー
残席少々ございます。ご予約お待ちしています。
なお、通常の営業はいたしません。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
カフェトラモナ3月のおすすめです。
上左:Leyla McCalla / Capitalist Blues (2019)
元キャロライナ・チョコレート・ドロップスのチェリスト、レイラ・マッカラの3作目。今回は、チェロをテナー・バンジョーに持ち替え、プロデュースをKing James and the Special Menのジミー・ホーンに任せ、唄うことに専念しているようです。ルイジアナやハイチのミュージシャンを迎えニューオリンズで録音された本作は、ニューオリンズ・ジャズやケイジャン、ザディコはもちろんのこと、カリブ海やブラジル北東部までフォーカスした意欲作。V・D・パークスのバージョンも記憶に新しいカリプソ曲「Money Is King」、ハイチのコンパ・レジェンドGesner Henryの「Lavi Vye Neg」、カエターノ・ヴェローゾもカヴァーしたことのあるルイス・ゴンザーガの「Baiao da Penha」をクレオール語と英語に自ら翻訳した「Penha」、自作曲でもハイチの音楽集団ラクー・ミジクのメンバーを起用した「Settle Down」など聴きどころ満載で一筋縄ではいきそうにありません。
上右:The Other Years / The Other Years (2018)
The Other Years は、Anna KrippenstapelとHeather Summersからなるフォーク・デュオです。このデビュー作は、エンジニアをDaniel Martin Mooreが務め、ケンタッキー州はルイビル郊外のキャビンで録音されました。アナはJoan Shelleyの長年のフィドル奏者ですが、フィドルのほかギターとバンジョーで唄われる二人の歌声は素朴ながらも力強く、ジーン・リッチーやヘイゼル・ディケンズ、カレン・ダルトンを想わせます。そしてマイケル・ハーレーの「Wildegeeses」を取り上げる諧謔性も見逃せません。
下左:Ralph McTell & Wizz Jones / And About Time Too (2019)
ロンドン南部のクロイドンで育ち、長い間友情を育んできたウィズ・ジョーンズとラルフ・マクテル。50年目にしてやっと二人の歌声が一つの作品になりました。2016年のデュオ・アルバム『About Time』をDisc1に、2017年の続編『About Time Too』をDisc2に収め、アナログ化したものです。二人の心温まる歌声をお楽しみください。
下右:超特急・高田漣 / ソレイユ (2019)
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