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カフェトラモナ7月のおすすめです。
上左:Kate Rusby / Philosophers, Poems & Kings(2019)
ケイト・ラスビーの通算17枚目。ひとえに〈Crazy Man Michael〉が聴きたかったこととピンクのアナログ盤に魅かれたのが久々のコレクションの要因です。現夫Damien O'Kaneの音作りはイマドキですが、ケイトの歌声は不変です。幾分速めにアレンジされた〈Crazy Man Michael〉とオアシスの〈Don't Go Away〉が続くSide Bにどうしても針を落としがちです。
上右:Various Artists / Vision & Revision - The First 80 Years of Topic Records(2019)
英国のフォーク・レーベル、トピック・レコーズの80周年を記念して編まれたコンピレーションです。マーティン・シンプソン、リチャード・トンプソン、ペギー・シーガー、ジョン・スミス、サム・リー、マーティン・カーシー、オリヴィア・チェイニー、ライザ・オニール、オールダム・ティンカーズなど新旧のリヴァイヴァリストが、この企画のためにトピックの広大なバックカタログから1曲ずつ選んで再演するという素晴らしいアルバムです。全20曲、20の感動が含まれています。
下左:Alialujah Choir / Big Picture Show(2015)
先月ご紹介したマーサ・スキャンランのアルバムが録音されたタイプ・ファンドリー・スタジオのオーナー、アダム・セルツァーが所属するアリアルーヤ・クワイアの2ndアルバム。アリアルーヤ・クワイアは元ノーフォーク&ウェスタンのアダム・セルツァーに元ウェインランドのアダム・シアラーとアリア・ファーラが加わったオレゴン州ポートランドの3人組で、息の合ったコーラス・ワークが魅力的なトラモナ一押しのバンドです。1枚目の傑作『Alialujah Choir』と併せてお聴きください。
下右:Jimbo Mathus / Incinerator(2019)
昨年久々にスクウィーレル・ナット・ジッパーズを復活させたジンボ・マサスの最新ソロ・アルバム。今回はプロデュースをブロンソン・テューとマット・パットンに任せ、自身ではお得意のギターも弾かずピアノとヴォーカルに徹しています。タイトル曲の〈Incinerator〉や元SNZのアンドリュー・バードの参加した〈Really Hurt Someone〉などバラード曲が際立ち、特にリリー・ハイアットとデュエットした〈Sunken Road〉は秀逸です。
ご来店の際にリクエストしてください。
先日『スーマー at カフェトラモナ Again』が終了しました。
スーマーさん、お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
お陰様で大盛況!素敵なライブでした。
「赤い河の谷」で幕をあけたライブは、アンコールの「ミンストレル」まで全17曲、あの滋味深い歌声をたっぷり堪能することができました。
気のせいかいつもよりブルージィに聴こえた「愛がぶるさがってる」や場違いなのではと心配されていた「猫のような女」(確かにトラモナにはルー・リードのコレクションはありませんが、ネルソン・オルグレンは愛読してましたから少しも場違いではありません。)などなど聴きどころ満載で、最後はやはり「トラモナ」で締めくくっていただきました。
カフェトラモナも2年目、スーマーさんのライブも2回目、また出来たらと思っています。スーマーさん、皆さんよろしくお願いいたします。
明日、いよいよ『スーマー at カフェトラモナ Again』 です。
16 : 00開場、17 : 00開演
2500円+ドリンクオーダー
残席少々ございます。ご予約お待ちしています。
なお、通常の営業はいたしません。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
バンジョー、ギターの弾き語りでお馴染みのスーマーさん、ディランの「ラモーナに」を日本語で唄っていてカフェトラモナにとって名づけの親的存在です。
昨年に引き続き今年もトラモナで唄ってもらいます。
その『スーマー at カフェトラモナ Again』がいよいよ来週日曜日(16日)に迫りました。
残席僅かでございます。お早めにご予約ください。
◆2019年6月16日(日)
16:00 open 17:00 start
2500円 + ドリンクオーダー
ご予約はカフェトラモナ(042-842-3488若しくはこちら)まで
カフェトラモナ6月のおすすめです。
上左:John Smith / Hummingbird(2018)
ジョン・レンボーンに「フォーク・ミュージックの未来」と言わしめたジョン・スミスはイングランドはデヴォンシャー出身のシンガー・ソングライター/ギタリスト。ニック・ドレイクの『ピンク・ムーン』とバート・ヤンシュ&ジョン・レンボーンの『バート&ジョン』の2枚のアルバムがギターの先生だったとか。本作は昨年リリースされた最新作。全10曲のうち6曲がトラッド、3曲が自作曲、1曲がアン・ブリックスのカバーで、「The Time Has Come」を唄っています。数曲でカーラ・ディロンのコーラスやジョン・マカスカーのフィドルなどが入るほかは、ほぼギターの弾き語り。卓越した腕前のギターにエモーショナルながらも抑制のきいた歌声が映える名作です。
上右:Martha Scanlan / The Shape Of Things Gone Missing, The Shape Of Things To Come(2015)
映画『コールド マウンテン』のサントラ盤で「Like A Songbird That Has Fallen」を唄っていたマーサ・スキャンランのソロ3作目。1stはレヴォン・ヘルムのスタジオでの録音でしたが、今回はオレゴン州ポートランドのタイプ・ファンドリー・スタジオでブラックプレイリーやディセンバリスツ、デロリアンのメンバーをバックに録音しています。プロデュースはジョン・ノイフェルド。ミキシングにアダム・セルツァーの名がクレジットされています。2015年にCDでリリースされていたものが昨年Jealous Butcher Recordsによってアナログ化されました。
下左:Paal Flaata / Come Tomorrow - Songs Of Townes Van Zandt(2016)
アンドリュー・ハーディンのプロデュースでアルバムをリリースしているMidnight Choirの一員で、トニー・ジョー・ホワイトやチャーリー・リッチなどをカバーしたソロ作もあるノルウェーのSSWによるタウンズ・ヴァン・ザント曲集です。控えめなストリングスやスワンプな女性コーラスが心地よく、少しもブレることのない落ち着いた音作りに好感が持てます。このPaal Flaata、他にチップ。テイラー曲集やミッキー・ニューベリー曲集もリリースしています。
下右:The Four o'clock Flowers / The Four o'clock Flowers(2014)
The Four o'clock Flowersはニューヨークで活躍するサモア・ウィルソンとアーニー・ヴェガからなるフォーク・デュエット。サモア・ウィルソンはジム・クウェスキンとの共演アルバムもあり、2015年には一緒に来日しているのでご存知のかたもいらっしゃるかと思います。一方のアーニー・ヴェガは他にPapa Vega's Dream Shadows Orchestraという大所帯のバンドを主宰し、7インチEP盤もリリースしています。ギターだけでなくブルース・ハープやフィドルもこなし多才です。本作はそんな二人が自主制作した唯一のアルバム。ブルース・ハープのみで唄われる「Dangerous Blues」やリアノン・ギデンスも取り上げていた「Last Kind Words Blues」のような渋めのナンバーが「おやっ」と想わせ、凄腕のアーニーのギターとサモアの艶やかな歌声が心をとらえます。
ご来店の際にリクエストしてください。