Vinyl and so on

arrival
2020-03-28 13:55:00
Fatboy Wilson & Old Viejo Bones / Fatboy Wilson & Old Viejo Bones(2019)
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先のノラ・ブラウンに続くJalopy Recordsの第8弾はCDのみのリリース。Fatboy Wilson & Old Viejo Bonesは、昨年10月にJalopy Traveling Folk Festivalのツアーで日本にやって来たFour o'Clock Flowersのサモア・ウィルソンとBrotherhood of the Jugband Bluesのアーネスト・ゴメスが組んだ新しいプロジェクトです。

 

アーネストのギターとハーモニカをバックにサモアが唄うと云うコンセプトはフォー・オクロック・フラワーズと同様ですが、今回は12曲中サモアが4曲、アーネストが1曲オリジナルを書いています。またカヴァー曲もメンフィス・ミニー、カーター・ファミリー、スリーピー・ジョン・エステス、ファッツ・ウォーラーなどお馴染みの布陣のなか、ナイジェリアはジュジュ・ミュージックのイノヴェイター、プリンス・アデクンレを取り上げているのが興味深いところです。

 

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2020-02-24 13:59:18
『Gold Has Worn Away』『Fortyfived』『Daisywheel』
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いつも良質なフォーク・ミュージックを届けてくれる大分のCDショップ、タムボリンさんからオーダーしていたCDが届きました。どれも素晴らしいのでご紹介します。

 

Benji Kirkpatrick & The Excess / Gold Has Worn Away(2019)

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ベンジー・カークパトリックはイングランドのフォーク・レジェンド、ジョン・カークパトリックとスー・ハリス夫妻の息子さん。FaustusやBellowheadでブズーキ奏者として活躍し、最近ではスティーライ・スパンの最新作にも参加しています。本作はソロ6作目ですが、ドラムとベースを伴ったギター・トリオならぬブズーキ・トリオ編成。前作がジミヘンのカヴァー集であったことからの必然かもしれません。エネルギッシュで溌溂としたフォーク・ロックを聴かせます。

 

The Old Swan Band / Fortyfived(2019)

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イングランドのカントリー・ダンス・バンドの老舗中の老舗、オールド・スワン・バンドの結成45周年を記念するアルバムです。デビュー作『No Reels』以来、一貫して田舎のダンス・ミュージック(それもイングランドの)を演奏し続けるOSB。80年代の初めにロッド・ストラドリングのメローディオン主導の編成からポール・バージェスやファイ・フレイザーのフィドルを中心としたスタイルに変化してきましたが、ブレの無いスタンスは 天晴!!! としか云いようがありません。本作でもマテリアルを広くスカンジナビア、ケベック、ドイツなどに求めても、奏でられるのは何処までもイングランドなのです。

 

Ruth Hazleton / Daisywheel(2019)

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オーストラリアの女性フォーク・デュオ、Kate Burke & Ruth Hazletonのルースのソロ・アルバム。もう一人のケイトは既にフォーク・ミュージシャンのルーク・プラムと素晴らしいデュエット・アルバム『Luke Plumb & Kate Burke』をリリースしていますが、本作はそのルークのプロデュース。彼女たちの魅力のうちの一つにその磨かれた選曲センスがありますが、今回もニック・ジョーンズが唄った〈Ten Thousand Miles〉やカレン・ダルトンが唄った〈Same Old Man〉などが聴きどころでしょう。もちろんカリン・ポルワートを想わせるルースの奥行きのある歌声も魅力です。 

 

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2020-02-22 10:38:47
『The Only Ones』『Fatal Flower Garden EP』『The Wren, The Wren』
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The Milk Carton Kids / The Only Ones(2019)

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10インチアナログ盤でリリースされたミルク・カートン・キッズの最新作。2018年の『All The Things That I Did And All The Things That I Didn't Do』は初めてドラムやベースを伴ったバンド編成の録音でしたが、今回は初心に戻って二人の歌声を支えるのはケネスの1954年製マーチンO-15とジョーイの1951年製ギブソンJ45のみ。アンネ・フランクの日記について唄った〈My Name Is Ana〉が沁みます。 

 

Sam Amidon / Fatal Flower Garden EP (A Tribute To Harry Smith)(2019)

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サム・アミドンの最新作はハリー・スミスへのトリビュートEP。表題曲の〈Fatal Flower Garden〉は元々は広くヨーロッパに分布するチャイルド・バラッドで、『アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージック』ではネルストーンズ・ハワイアンズが唄っていました。この他ミシシッピ・ジョン・ハートの〈Spike Driver Blues〉、バスコム・ラマー・ランスフォードの〈Dry Bones〉、J・P・ネスターの〈Train On The Island〉が取り上げられていますが、アンソロジーとの聴き較べは必須でしょう。

 

Lisa O'Neill / The Wren, The Wren(2019)

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かつてブリテン各地の農村ではトゥエルフス・デイの夜、死んだミソサザイ(Wren)を王様のように花輪で飾り立て、家々を巡って1年の幸福を願うという風習が行われていました。その時戸口で交わされたセリフがスティーライの2ndのタイトルになった『プリーズ・トゥ・シー・ザ・キング』だそうです。で、ライザ・オニールの新作はこの風習をヒントに作った自作曲〈John-Joe Reilly〉とトラッドの〈The Wren, The Wren〉をカップリングしたシングル盤です。ジャケットの写真はアイルランドはリムリック州のレン・ボーイズ。トゥエルフス・デイのこの風習を切り回します。

 

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2019-12-22 23:25:07
Archie Fisher & Garnet Rogers / The Best Times After All(2019)
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1986年の『Off The Map』から何と33年ぶりの顔合わせ。スコットランドのベテラン・フォーク・シンガー、アーチー・フィッシャーと今は亡き兄スタン・ロジャースの遺志を受け継ぎ活躍するカナダのSSW、ガーネット・ロジャースによる2018年のツアーを録音したライヴ・アルバムです。

 

前回のアルバムでは全曲をアーチーが歌い、ガーネットはフィドルとフルートでサポートに徹していましたが、今回はそれぞれの持ち歌を交互に歌い、滋味あふれるアーチーの歌声に加え、ガーネットの兄譲りの味わい深いバリトン・ヴォイスもしっかりと堪能でき、正にベスト・タイム。二人の歌心がひしひしと伝わる名盤です。特にラストの〈Make And Break Harbour〉から〈Final Trawl〉へ繋がるメドレーは秀逸で、会場を巻き込んでの大団円は圧巻です。

 

The Best Times After All Track List

01. The Outside Track (Henry Lawson/Gerry Hallom) - Archie & Garnet

02. Leave It With Mine (Terry Hiscock) - Archie & Garnet

03. Riverboat (Natalia Zukerman) - Garnet solo

04. Mary Ann (Trad.) - Archie with Garnet(fiddle)

05. Here Tonight (G. Rogers) - Garnet solo

06. Border Lass (A. Fisher) - Archie solo

07. Summer's End (G. Rogers) - Garnet solo

08. Waltz Into Winter (A. Fisher) - Archie solo

09. It's A Gift (G. Rogers) - Garnet solo

10. Her Bright Smile Haunts Me Still (J.E. Compton/W.T. Wrighton) - Archie solo

11. Small Victory (G. Rogers) - Garnet solo

12. Ride Through The Rainbow (A. Fisher) - Archie solo

13. The Man In The Bed (Dave Alvin) - Garnet solo (slide)

14. Song For A Friend (A. Fisher) - Archie with Garnet + audience(chorus)

15. My Name Joe (David Massengill) - Garnet solo

16. Make And Break Harbour (Stan Rogers) - Garnet & Archie with audience(chorus)

17. Final Trawl (A. Fisher) - Archie with Garnet(fiddle) + audience(chorus)

 

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2019-12-20 13:02:21
Gee's Bend Quilters / Boykin, Alabama - Sacred Spirituals Of Gee's Bend(2019)
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アラバマ州ボイキンは州南西部のブラックベルト地帯におけるスモール・タウン。元々はジーズ・ベンドと呼ばれ、19世紀の中ごろからキルトが織られるようになりました。即興性に富んだデザインがモダン・アートを思わせることからジーズ・ベンドのキルトは近年全米でも注目を集めています。

 

そのキルティング作業中のワーク・ソングとして歌われているのがニグロ・スピリチュアルで、本作はドルセオラ・レコーディングスの鳥越 弾 氏によって2016年、2017年にフィールド・レコーディングされ、ビル・フリゼールの美しいライナーノーツが付されています。

 

ジーズベンドではアラバマ川に三方を囲まれるという地理的条件のためプリミティヴな形で黒人霊歌が歌い継がれ、ここでは〈Swing Low, Sweet Chariot〉〈Amazing Grace〉などポピュラーなものから〈Last Miles〉〈Sit Down Servant〉など固有のものまで、ジーズ・ベンド・キルターズによる原始的ながらも力強い歌声を聴くことができます。

 

ドルセオラ・レコーディングス、そのフィールド・レコーディング・アーカイヴにはSharde Thomas、Clifton Hicksなどトラモナでもお馴染みのミュージシャンが名を連ね、これからのリリースが楽しみなレーベルです。

 

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