Vinyl and so on

ボツにされたブラッド・オン・ザ・トラックスのニューヨーク・セッションを、当初発売予定していた内容に近いかたちに復元したアルバム。
全曲、ソロ若しくはTony Brownのベースのみで歌われたアコースティック・アルバムで、必要最小限にそぎ落とされた歌声がストレートに響きます。
ブートレッグ・シリーズの枠を越え、単なる「記録」でなく、一つの「作品」であり、もう一つの傑作です。当時、ブラッド・オン・ザ・トラックスがこのかたちでリリースされていたらブラックホークの99枚は異なっていたことでしょう。

22回目の中川フォークジャンボリーのゲストは佐久間順平さんでした。その順平さんの今年の初めにリリースされた新譜です。順平さんの音楽はいつもスタンダード・ナンバーのような品格を感じさせ、聴くものをホッとさせてくれます。偶然にもカヴァーアートは今回も菅野カズシゲさんです。
林亭の名盤『夜だからは』は、1973年に200枚自主制作し、シリアルNo.1とNo.200の2枚を手元に残し、すべて売り切ったそうです。ちなみにトラモナのコレクションはNo.110です。

「なにしろ声がいい」んです。ライナーの安宅さんがおっしゃるように。
ラリーパパ&カーネギーママのスチョリのソロデビューアルバム、発売10周年を記念したリマスター盤です。先日お邪魔した羽村市のハコノカフェさんでかかっていたので即購入しました。『ムーン・カントリー』同様スチョリさんの歌声にはホント癒されるので何回も聴いてしまいます。菅野さんのイラストも素敵です。

買おう買おうと思っていてもなかなか手の出せなかったディランの『Triplicate』、来店したルーサー・ラッセルに背中を押されやっと購入しました。なんでもDisc 3に収録されている「Sentimental Journey」の歌詞はルーサーの大おじさん、バッド・グリーンが書いたとのこと。ジェイコブ・ディランに「おまえの大おじさんの曲を俺の親父が歌ってるぜ」って教えられたらしいです。「Triplicate、無いの?」って聞かれて無かったものですから......。後日ラカーニャで買ったことを伝えたら恐縮してました。それにしてもディランって、歌上手いですよね。右側の7インチはルーサーの新譜です。

Liveをやっていただく朝野由彦さんの新譜です。朝野さんの歌声とすぎの暢さんのLap SteelのコンビネーションはJackson Browne & David Lindleyを、はたまた加川良with村上律を髣髴させます。あの名曲「呼び声が訪れるまで」も収録。傑作です。