Vinyl and so on

new arrival
2024-11-23 12:59:01
Continental Drifters『White Noise & Lightning - The Best of Continental Drifters』
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Continental Drifters『White Noise & Lightning - The Best of Continental Drifters』Omnivore Recordings, 2024

 

コンチネンタル・ドリフターズは1990年代から2000年代にかけて活躍したアメリカのロック・バンド。当時dB's、ドリーム・シンジケート、カウシルズ、バングルスのメンバーによるスーパーグループとして話題を集めていましたが、グラム・パーソンズやマイケル・ネスミス、パット・マクローリン、ボックス・トップス、ゴフィン&キングのカヴァーを収録した1stやサンディ・デニーとリチャード・トンプソンを唄った10インチ・トリビュート盤『Listen, Listen』は今でもトラモナのレコード棚で燦然と輝いています。本作はショーン・ケリーの評伝『White Noise & Lightning-The Continental Drifters Story』のリリースに併せて、4枚のアルバムやシングルから選曲されたベストアルバム。カントリー・ロックやスワンプ、ブリティッシュ・フォークの影響をたっぷり受けた彼らのオリジナル曲が堪能できます。

 

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2024-11-22 15:48:37
Peter Gallway『Laura - The Music of Laura Nyro』
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Peter Gallway『Laura - The Music of Laura Nyro』Vivid Sound, 2024

 

ローラ・ニーロの楽曲を唄ったピーター・ゴールウェイの新作です。前作『Feels Like Religion』はローラの傑作『New York Tendaberry』やその表題曲に捧げた自作曲集でしたが、今回はローラの楽曲を唄ったアルバム。『Eli And The Thirteenth Confession』と『New York Tendaberry』の初期の2作から〈Stoned Soul Picnic〉〈New York Tendaberry〉など9曲を自らの奏でるギターやベース、キーボード、ドラムスなどをバックに唄っています。録音はメイン州のゴールウェイ・ベイ・ミュージック。かつてオハイオ・ノックス時代に〈North Country Laura〉を書き、追悼アルバムとなった『Time And Love - The Music Of Laura Nyro』を制作したピーターのローラに対するリスペクトが犇々と伝わるアルバムです。

 

収録曲01.Stoned Soul Picnic, 02.Eli's Comin', 03.Emmie, 04.New York Tendaberry, 05.Mercy On Broadway, 06.Gibsom Street, 07. You Don't Love Me When I Cry, 08.Time and Love, 09.Save The Country(Bonus Track)

 

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2024-05-20 13:53:18
T-Bone Burnett『The Other Side』
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T-Bone Burnett『The Other Side』Verve Forecast, 2024

 

このところアブストラクトとかエクスペリメンタルで括られるアルバムのリリースが続いていたT・ボーン・バーネットが戻って来たとか。確かに初期のディランを想わせるフォーキーな佇まい。ギブソンやエピフォンの古いギターを手に入れたのでと云う話もあるようで、全篇でコ・プロデューサーでギタリストのコリン・リンデンがいい仕事をしています。ロザンヌ・キャッシュもコーラスで参加。全12曲はすべてオリジナルで、ローリング・サンダー・レヴューからの友人スティーヴン・ソールズと共作した〈The First Light Of Day〉やさらにボブ・ニューワースも加え70年代に三人で書いたと云う〈Hawaiian Blue Song〉が素晴らしい。こちらがOther Side?

 

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2024-05-12 15:08:33
Johnny Campbell『True North』
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Johnny Campbell『True North』Self-released, 2024

 

「現代のビリー・ブラッグ」とも云われるフォーク・シンガー、ジョニー・キャンベルの2ndです。北部イングランドのフォーク・シーンで活躍するジョニーはノーサンバーランドからダラム、ランカシャー、マージーサイドまで8箇所を巡り、各地の頂き若しくはその付近でフィールドレコーディングを敢行。唄や演奏の合間に小鳥の囀りや風の音が聴こえます。

 

レイ・フィッシャーの名唱でお馴染みの子守歌〈Bonny at Morn〉はスコットランドとの国境近くチェビオット丘陵のスロープで録られていますが、ここではコリン・ロスの奏でるスモールパイプの代わりに丘を吹き降ろす風の音がジョニーの歌声に寄り添っています。またジェイムズとサムのガレスピー兄弟の参加した〈Here's the Tender Coming〉はタインサイドで有名なプレスギャングソング。タイン・アンド・ウィアの最も高いカーロックヒルで録音されました。小鳥の囀りとともに始まる彼らの演奏はタイン川やウィア川の石炭運搬船を唄った〈The Keel Row〉に繋がっていきます。

 

他に〈Four Loom Weaver〉や〈Homeward Bound〉などトラッドが全8曲。数曲でフィドルやマンドリンが付くほかはほぼ弾き語り若しくは無伴奏。『Songs of Ewan MacColl』でのトニー・キャプスティックを想わせる、硬質ながらも親しみのあるジョニーの歌声が印象的な名盤です。

 

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2024-05-04 16:21:57
Various Artists『Beginner's Guide To Country』
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Various Artists『Beginner's Guide To Country』Nascente, 2012

 

富山在住の古い友人から教えてもらったジェブ・ロイ・ニコルズが編んだコンピレーション。ジェブ・ロイのコンピと云えばすぐに南部のソウルフルな白人の歌声をあつめた『Country Got Soul Vol.1 & 2』が思い浮かびますが、こちらはカントリーの初心者向けガイド。古くは戦後すぐのロイ・エイカフやマール・トラヴィスから60~70年代のボビー・ジェントリーやグレン・キャンベル、アン・マレーまで、27組のアーティストがキャピトル・レコードに吹き込んだ39曲がほぼ年代順に並べられ、ざっくりとカントリーの歴史の片鱗に触れることができます。基本1組1曲ですが、重要と思われるルーヴィン・ブラザース、ハンク・トンプソン、マール・ハガードなどは複数曲が収録され、ジェブ・ロイによるライナーも充実。同時期にリリースされた『The Jeb Loy Nichols Special』にはスタックスのコンピが付いたデラックス版もあり、併せ聴くとジェブ・ロイの豊潤な音楽のみなもとを辿れます。

 

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