Vinyl and so on

New Arrival
2025-07-19 18:16:55
Mat Green & Andy Turner『Time for a Stottycake』
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Mat Green & Andy Turner『Time for a Stottycake』WildGoose Studios, 5 January 2024

 

少し前の新譜ですが素晴らしいのでご紹介します。マット・グリーンとアンディ・ターナーはイングランドはオックスフォードで活躍するマグパイ・レーンの初期からのメンバー。ふたりだけのデュオ・アルバムは初めてで、マットがフィドルを担当し、アンディがコンサーティーナとメロディオンで唄います。元々モリス・ダンサーの経験のあるご両人、〈Flowers of Edinburgh / Princess Royal〉〈Glorishears /Highland Mary〉などモリス・チューンのメドレーを中心に、フェアポートやアルビオンズでお馴染みの〈Battle of the Somme〉などもフィドルとコンサーティーナの演奏で軽妙に聴かせてくれます。また〈Muffin Man / Quickstep in the Battle of Prague / Welch's Polka〉や〈The Golden Glove〉で聴けるアンディのワン・ロウ・メロディオンの演奏はまさにメリー・イングランド。今は亡きタフティ・スウィフトの数々の名盤を想い浮かべます。

 

全16曲中、唄ものは6曲で、全てアンディが唄っています。スティーライやフランキー・アームストロングで聴き馴染んだ〈Saucy Sailor〉は無伴奏で、ピーター・ベラミーのライヴ1曲目として知られる〈On Board a '98〉はピーターのメロディではなく、ヴォーン・ウィリアムズがノーフォークで採譜したもの。そして〈The Barley Raking〉と〈Nottingham Goose Fair〉はフィドラーズ・ドラムやオイスター・ケイリ・バンドのジョン・ジョーンズとキャシー・ルサーフの歌唱で学んだとか。懐かしい名前に出会いました。

 

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