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2025-08-24 11:02:00
アイルランドで活躍する女性デュオ、ヴァロから2ndアルバムが届きました。

アイルランドで活躍する女性デュオ、ヴァロから2ndアルバムが届きました。

 

VARO『The World That I Knew』Self-released, 2025

 

ヴァロはLucie AzconagaとConsuelo Breschiの二人のシンガー兼フィドル奏者によるフォーク・デュオ。フランス出身のルーシーとイタリア出身のコンスエロはアイルランドの伝統音楽への愛情を追求するため移り住んだダブリンで2015年に出会い、一緒に活動するようになりました。コラボレーション・アルバムと副題された本作は彼女たちの2ndアルバム。ランカムのイアン・リンチやコーマック・マクディアーマダのほか、元スキッパーズ・アレイのジョン・フランシス・フリンやメイヨー州出身のアイリッシュ・ハープ奏者、アランナ・ソーンバーグなど、現在のアイルランドのフォーク・シーンを牽引する若手シンガー、ミュージシャンと1曲ずつコラボしています。

 

アン・ブリッグスがかつて唄った〈Let No Man Steal Your Thyme〉をはじめ、ポール・ブレイディの〈Heather on the Moor〉やドロレス・ケーン&ジョン・フォークナー〈Green Grows the Laurel〉など70~80年代のアナログ盤で聴き馴染んだトラッドがソース音源として取り上げられているのが嬉しい限り。〈Skibbereen〉はコラボレーターのジュニア・ブラザーが持ち込んだ楽曲のようですが、我々にはヴィン・ガーヴァットの『Eston California』で知ることができた大飢饉下での移民の唄。アイルランドを離れた理由を尋ねられた父親の物語とガーヴァットはライナーで記していましたが、そのガーヴァットに並ぶ名唱をヴァロとジュニア・ブラザーは聴かせてくれます。

 

全10曲。そのどれもが聴きどころのジョン・マーフィー、プロデュースによるヴァロ、渾身の傑作です。

 

COLLABORATORS

Side 1

1. Lovers and Friends : Ruth Clinton and Cormac Mac Diarmada (Poort Creature) (vocals, fiddles)

2. Red Robin : Alannah Thornburgh (harp)

3. Heather on the Moor : Inni K (vocals) / Libby McCrohan (Bouzouki)

4. Green Grows the Laurel : John Francis Flynn (vocals, whistles)

5. Open the Door : Anna Mieke (vocals)

Side 2

1. Work life out to Keep life in : Niamh Bury (vocals), Aongus McAuley (cello), Alex Borwick (trombone)

2. Let no man steal you thyme : Lemoncello (vocals, guitar, cello)

3. Skibbereen : Junior Brother (vocals, guitar), Ben Strong (fiddle)

4. Sweet Liberty : Ian Lynch (vocals, uilleann pipes)

5. Alone : Slow Moving Crowd (viola, cello, nikelharpa), Branwen (vocals)

 

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2025-08-15 17:20:00
ジェブ・ロイ・ニコルズの新作7インチが届きました。

フィンランドのティミオン・レコードからジェブ・ロイの新作7インチが届きました。

 

Jeb Loy Nichols「Step In / Coming Home Love」Timmion Records, 8 August 2025

 

2021年の『ジェブ・ロイ』から早や4年、ジェブ・ロイ・ニコルズがティミオンのスタジオに帰ってきました。もちろんバックはハウス・バンドのコールド・ダイアモンド&ミンク。まろやかなバックビートに映えるジェントルかつソウルフルな歌声は、名コンピ『Country Got Soul』から聴こえても遜色ないほど。11月にはコールド・ダイアモンド&ミンクとのフルアルバム第2弾『This House Is Empty Without You』も予定されているそうです。エミリア・シスコもコーラスで参加とか。このシングルと前作『ジェブ・ロイ』を聴きながら首を長くして待ちましょう。

 

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2025-07-24 13:18:00

都合により7月26日(土)は臨時休業させていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。

2025-07-10 00:43:00

7月13日(日)及び 7月14日(月)は都合により14時00分からの営業とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。

2025-07-09 00:50:00
84歳になったマーティン・カーシーの新作が届きました。

5月21日に84歳になった御大マーティン・カーシーの久々の新作が届きました。

 

Martin Carthy『Transform Me Then Into a Fish』Hem Hem Records, 21 May 2025

 

84歳の誕生日を迎えたマーティン・カーシーの新作です。1965年の1stアルバムのリリースから60年。長きにわたる音楽キャリアを振り返り、1stから〈The Trees They Do Grow High〉〈Ye Mariners All〉〈Lovely Joan〉〈The Handsome Cabin Boy〉〈A-Begging I Will Go〉〈High Germany〉〈Scarborough Fair〉〈Spring Hill Mine Disaster〉の8曲を取り上げ、唄い直しています。

 

ただ〈Scarborough Fair〉はポール・サイモンに教えた1stのヴァージョンではなく、2018年ノーマ・ウォータソン&イライザ・カーシーの『Anchor』でレコーディングされた新ヴァージョン。マーティンにとって旧ヴァージョンは重荷になっていたのかイマジンド・ヴィレッジのアルバムでも自身では唄わず、代わりにクリス・ウッドが唄っていました。この新ヴァージョンとの出会いは嬉しかったようで、『Anchor』に続き昨年のレズ・カズンズのトリビュート・コンサートでも唄い、その時の様子はカセット盤『A Tribute to Les Cousins』にも収録されています。今回のレコーディングで3度目、やっと新ヴァージョンが自身のアルバムにも収められました。

 

1stに収められていなかった〈Dream Of Napoleon〉はノーフォーク出身のサム・ラーナーのレパートリーから。サムはマーティンが初めて聴いたトラディショナル・シンガーで、マーティンが17歳で、サムが80歳の時、サムの音楽性と情熱に圧倒されたとのこと。トピック・レコードの80周年記念盤『Vision & Revision』でも唄われていましたが、マーティン名義のアルバムには初めての収録になりました。

 

続くワーテルローの戦いで命を落とした多くの人々を悼む〈Eighteenth of June〉はロッド・ストラドリングの歌唱で有名なトラッドですが、ロッド曰くマーティンに多く負っているとのこと。しかしマーティンは改編に改編を重ね作り上げたのはマイク・ウォータソンだと云います。残念ながらマイクの音源は見つけられませんでしたが、ウォータソンズのアンソロジー『Mighty River of Song』にはノーマが唄ったものが〈Poor Boney〉のタイトルで収録されています。今回初めて自身のアルバムに収められたマーティンのヴァージョンとロッドやノーマの歌唱と聴き比べるのも一興です。

 

〈The Famous Flower of Serving Men〉の初出は1972年の『Shearwater』。この9分を超えるマーダー・バラッドにマーティンは殊のほか思い入れが深く、その後2004年の『Waiting for Angels』でも唄い直し、ライヴ盤の『The Kershaw Sessions』や『Ruskin Mill』にもライヴ音源を収録しています。トラッド・シンガー、マーティン・カーシーのレパートリーから代表曲を一曲だけ選ぶとすると、この曲を挙げるファンも少なくないはず。今回これをスポークン・ワードの作品として収録したのは新たな展開? 興味深いことです。

  

全11曲、最後の〈Spring Hill Mine Disaster〉のみイワン・マコールとペギー・シーガーの作品で、他はトラッド曲。イライザ・カーシーとイマジンド・ヴィレッジのシタール奏者シーマ・ムケルジーが3曲ずつ参加し、84歳になったマーティンは先のサム・ラーナーやハリー・コックスの域に達したようです。タイトルのTransform Me Then Into A Fishは〈Ye Mariners All〉の1節から。ジャケットはかつてハルの自宅で撮ったノーマとの朝食の写真を想起させ、ノーマの空席が悲しみを誘いますが、ジャケット内側にはギターを抱えパレットで荒波を乗りこなすマーティンも。ライナーはフォーク・シンガーのジョン・ウィルクス。大役を務めています。

 

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