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トラモナではジャクソン&ザ・ジャンクスのドラマーとして、或いはキキ・カヴァゾスの名作『Goodbye Blues』の制作者として知られるサム・ドアーズですが、巷間ニューオーリンズのルーツ系バンド、デズロンズの一員として語られることが多いようです。そのデズロンズの最新作が届きました。
The Deslondes『Don't Let It Die Vol. 1』New West Records, 2026
デズロンズの最新作『Don't Let It Die Vol. 1』は5枚目にして初めてのカヴァー・アルバム。スワンプ・ドッグやジョニー・キャッシュ、クリフトン・シェニエなど、これまで彼らが聴いて影響を受けてきたミュージシャンの6曲に加えて、レオニー・エヴァンスやキキ・カヴァゾスなど、現在一緒に活動する友人や仲間たちの楽曲も採り上げています。5人のメンバーのうちギターとスティールのジョン・ジェイムズ・トゥアヴィルを除く、ハウ・ピアソン、ライリー・ダウニング、サム・ドアーズ、ダン・カトラーが交代で唄うのはザ・バンドを想わせます。またジャケットの雪の中ベンチに座る5人の後ろ姿はどう見てもザ・バンド。ミシシッピー・レコードからリリースされたザ・バンドのコンピと考えるのはトラモナだけでしょうか。
A1. The World Beyond (Swamp Dogg) Howe Pearson
A2. The Ballad Of Boot Hill (Johnny Cash) Riley Downing
A3. Cordelia (Drunken Prayer) Sam Doores
A4. Try Again (The Kernal) Dan Cutler
A5. Moving (Leonie Evans) Howe Pearson
A6. I'm Gone (Kiki Cavazos) Riley Downing
B1. I'm Coming Home (Clifton Chenier) Howe Pearson
B2. Family (Nick Woods) Dan Cutler
B3. Lawdy Mama (Edgar Blanchard) Sam Doores
B4. Long Drives And Lonesome Mornings (Pat Reedy) Riley Downing
B5. Where I'm From (Shelby Lynne) Dan Cutler
B6. Don't Let It Die (Hurricane Smith) Sam Doores
収録曲のヴォーカリスト、( )の中はオリジネイターです。A1、2、B1、3、5、6がこれまで聴いて影響を受けたミュージシャンで、A3~6、B2、4が現在の仲間たちの楽曲と思われます。特にキキ・カヴァゾスの〈I'm Gone〉はサム・ドアーズが2006年に初めて聴いた彼女の曲で、最初にできたニューオーリンズの友人だったとか。ライリー・ダウニングの激渋の歌声が映えるオフィシャルMVにはカヴァゾス本人も出演していますが、彼女の作者ヴァージョンは先のジャロピー盤には収録されておらず、2009年にギル・ランドリーによって録音された音源が2023年にシングルで、2024年アルバム『Early Mountain Songs』でデジタルのみでリリースされ、Bandcampで購入することができます。
ご来店の際にリクエストしてください。
6月10日(水)は都合により13時00分からの営業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。
6月3日(水)は都合により13時00分からの営業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。
ジャクソン&ザ・ジャンクスの1stアルバムがジャロピー・レコードからアナログ盤でリリースされました。
Jackson & The Janks『Jackson and The Janks』 Mashed Potato Records, 2023, Jalopy Records, 2026
ニューオーリンズのマッシュポテト・レコードからDLのみでリリースされていたジャクソン&ザ・ジャンクスの1stアルバムがジャロピーからやっとアナログ盤でも聴けるようになりました。ジャクソン&ザ・ジャンクスはそれまでダウンヒル・ストラグラーズの一員としてニューヨークで活躍していたジャクソン・リンチがニューオーリンズで作ったバンド。はじめはジャクソンのほかサム・ドアーズ(ドラムス、キーボード)とダフ・トンプソン(キーボード、ドラムス)の3人で活動していましたが、ラップ・スティールのマット・ベルとベース・サックスのクレイグ・フローリーがこれに加わります。ベース・ギターでなくベース・サックスと云うのがこのバンドのらしさでしょう。全9曲中〈Stumblin'〉〈Hurt Me〉〈Baby Boy〉の3曲はジャクソン作、他6曲は古いR&Bやゴスペルなどのカヴァーで、特にターヒール・スリム&リトル・アンの〈Too Late〉には英国のレオニー・エヴァンスも参加しジャクソンとのゴキゲンなデュエットを聴かせてくれます。
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ジャロピー・レコードからキキ・カヴァゾスのアルバムが届きました。ジャロピーの今年のアナログ・リリースはこのほかにこれまでDLのみでリリースされていたジャクソン&ザ・ジャンクスの1stアルバムと10インチでリリースされていたノラ・ブラウン『Sidetrack My Engine』の12インチによるリイシューです。まずは名盤の誉れ高いキキ・カヴァゾスです。
Kiki Cavazos『Goodbye Blues』Jalopy Records, 2026
キキ・カヴァゾスはモンタナ出身で現在はニューオーリンズを拠点に活躍する女性SSW。バンドキャンプには他に2枚のデジタルアルバムがありますが、本作は初のアナログ盤になるようです。米国北西部からメキシコへ放浪し、ニューオーリンズにたどり着いたカヴァゾスはハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフことアリンダ・セガーラやジャクソン&ザ・ジャンクス、デズロンズでドラムを叩くサム・ドアーズとバンドを組み、今ではタウンズ・ヴァン・ザントやブレイズ・フォーリーと並び称される存在に。プロデュースは旧友サム・ドアーズで、ニューオーリンズにある彼の自宅スタジオで録られています。全11曲、代表曲〈Hawthorne and Heartache〉はバンド・ヴァージョンと弾き語りの2パターンが収録されています。なおデズロンズの最新作はカヴァーアルバムですが、カヴァゾスの〈I'm Gone〉が唄われているとのこと。こちらも楽しみです。
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