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2023-11-18 10:09:00
新着アナログ盤のご紹介です。

新着アナログ盤のご紹介です。

 

左上 Chris Brain『Steady Away』Big Sun Records, 2023

リーズを拠点に活躍するヨークシャー出身の若手シンガー・ソングライターの2nd。ニック・ドレイクの影響を多大に受けた歌声は健在で、トラモナ店主のブラックホーク心を過激に揺さぶってくれます。因みにクリスはトンプキンス・スクエアのイマジネイショナル・アンセム・シリーズ第12弾『I Thought I Told You - A Yorkshire Tribute to Michael Chapman』にも参加しています。

 

右上 Various Artists『The Endless Coloured Ways - The Songs Of Nick Drake』Chrysalis Records, 2023

クリサリスからリリースされたニック・ドレイクの2枚組トリビュートアルバム。馴染みのないアーティストの多い中、スティック・イン・ザ・ホィール〈Parasite〉、ベン・ハーパー〈Time Has Told Me〉、カリン・ポルワート&クリス・ドレヴァー〈Northern Sky〉、キャサリン・プリディ〈I Think They’re Leaving Me Behind〉、ジョー・ヘンリー〈Time Of No Reply〉辺りがトラモナのお薦めでしょうか。

 

左下 Jim Ghedi & Toby Hay『Jim Ghedi & Toby Hay』Topic Records, 2023

イングランド中部のシェフィールド出身のジム・ゲーディとウェールズはカンブリア山脈近くに生まれたトビー・ヘイのふたりの若きギタリストによるインスト集。アコースティック・ギター2本のインスト集と云えばバートとジョンの『華麗なる出会い』をすぐに想いうかべますが、B面の〈A Year And A Day〉辺りにその色濃い影響が窺えます。昨年は3枚の素晴らしいアルバムをリリースしてくれた英国トピック・レコード、今年は本作とマーティン・シンプソン&トム・ユッツのセシル・シャープが集めたアパラチアン・トラッド集の2枚になりそうです。

 

右下 Olivia Chaney『Six French Songs』Olivia Chaney, 2023

ディセンバリスツの"シャーリー・コリンズ"、オリヴィア・チェイニーの新作はニューヨーク滞在中にプロデューサーのトーマス・バートレットとレザボア・スタジオで録ったEP。タイトルのとおり〈Auprès de ma blonde〉などフランスの伝統曲を中心にフランソア・ヴィヨンの詩にジョルジュ・ブラッサンスが曲を付け唄った〈Ballade〉やフランソワーズ・アルディのデビュー曲〈Tous les garçons et les filles〉など6曲をフランス語で唄っています。演奏はオリヴィアとトーマスによるシンプルなものですが、かつてクロノスカルテットの『Folk Songs』で唄った〈Montagne, que tu es haute〉の再演にはたまたま街にいたサム・アミドンがヴァイオリンで参加しています。

 

ご来店の際にリクエストしてください。

2023-10-26 00:31:00

10月27日(金)は都合により13時00分からの営業とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。

2023-09-25 23:29:00
リンカンシャーのモッシー・クリスチャンから新作が届きました。

Mossy Christian, Megan Wisdom『Live Sampler』Mossy Christian, Megan Wisdom, 17 April 2022

 

デビュー作の『Come Nobles and Heroes』が圧倒的に素晴らしかったリンカンシャーのモッシー・クリスチャンから新作です。と云っても昨年4月にリリースされていた5曲入りEPが漸く届いた次第。タイトルのLive Samplerはライヴ盤のサンプラーではなく、ミーガン・ウィズダムとこんな感じでライヴをやっているよ、と云うスタジオで録られたライヴの見本のようなものです。

 

ミーガン・ウィズダムはサフォークで生まれ育ち、現在はニューカッスル大学で伝統音楽を学びながら活躍するフォーク・シンガー。ソロEPもありますが、モッシーと活動することも少なくなく、この11月にもセシル・シャープ・ハウスに二人での出演が予定されています。

 

ピーター・ベラミーも唄った〈Young Roger Esq.〉で幕を開けるEPはもちろん全てトラッド。うち3曲がモッシーとミーガンの無伴奏デュエットで、二人の溌溂とした歌声に心が躍ります。2曲目の〈The Rambling Soldier / The Cuckoo〉はソロ・ヴォーカルのメドレー。ミーガンのホィッスルを伴奏に唄われるモッシーのソロに続けて、ミーガンが〈カッコー〉をアン・ブリッグスのヴァージョンで唄うのですが、その唄い出しが秀逸。ちょっとスリリングです。

 

また〈Oh Joe! / Percy Brown's〉はイングリッシュ・カントリー・ダンス・チューンのインスト。モッシーの弾くワン・ロウ・メロディオンにサックスに持ち替えたミーガンが加わった演奏はさながらタフティ・スウィフトの2nd。アルビオンのピート・ブロックが参加したあの名盤『You'll Never Die For Love』を想い起します。

 

そんなモッシーとミーガンの若々しいコンビネーションは今ライヴ会場に足を運んでみたくなる数少ないミュージシャンの一つです。

 

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2023-07-01 08:30:00

7月1日(土)は都合により11時30分からの営業とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。

2023-06-25 13:40:00
米寿を迎えたシャーリーさんの新作はキャリアの中でもベストのアルバムです。

Shirley Collins『Archangel Hill』Domino Records, 26 May 2023

 

御年87歳のシャーリー・コリンズの復帰第3作が届きました。前回同様プロデュースは元オイスターバンドのイアン・キアリーで、バックアップはイアンはじめデイヴ・アーサー、ピート・クーパーなど今ではお馴染みとなったロードスター・バンドの面々。録音は1980年オーストラリアでライヴ・レコーディングされた〈Hand and Heart〉を除き今回もブライトンのメットウェイ・スタジオで行われています。

 

唄われているほとんどのトラッドは〈Lost in a Wood〉〈Hares on the Mountain〉などかつてシャーリー自身の歌声でレコーディングされたものばかりですが、ロードスター・バンドの演奏でもう一度唄ってみたかったとのこと。新たな装いで聴き馴染んだメロディーが蘇ります。

 

ドリーのフルートオルガンで唄った1979年のロンドンでのライヴ・レコーディングが残されている〈The Captain with the Whiskers〉は、もともとは1820年代のアメリカで書かれ、南北戦争中とくに南軍側に人気のあった行進曲。ここではピートとデイブのマンドリン、フィドル、バンジョー、スネアドラムのバックアップによって唄われ、さらにはアラン・ロマックスの「サザン・ジャーニー」に同行した折にウェイド・ウォードとチャーリー・ヒギンズの演奏で初めて聴いたフィドル・チューン〈June Apple〉を繋げることによってこの曲に相応しいよりオーセンティックな雰囲気を醸しています。

 

デビュー・アルバムにも収められていた〈The Bonny Labouring Boy〉はフローラ・トンプソンの小説を舞台化した『Lark Rise』でもシャーリーとマーティン・カーシーによって唄われていましたが、残念ながら舞台をレコード化した『Lark Rise to Candleford』には収録されませんでした。2008年『Lark Rise Revisited』をリリースしたアシュリー・ハッチングスはルース・エンジェルのヴォーカルで再演しましたが、シャーリーも曲後にダンスを伴ったモリス・チューンを配置しラークライズの舞台を再現しているようです。

 

新曲の〈High and Away〉はシャーリーの著書『America Over The Water』を読んだギターのピップ・バーンズが作詞し、シャーリーが曲を書いたオリジナル。1959年米国のトラッド・シンガー、アルメダ・リドルがシャーリーに語ったアーカンソーの竜巻について唄っています。またタイトル曲の〈Archangel Hill〉はアークエンジェル・ヒルの自然をサウンドコラージュしたイアンのギターとピアノの演奏をバックに、第2次世界大戦出征中にサセックスへの望郷の念を綴った父親の詩を朗読したもの。スタンザ毎に"サセックス"と繰り返すシャーリーの声が印象的に響きます。

 

アークエンジェル・ヒルの周りをゆっくりと歩く馬の上で、歌は風に乗って人から人へと伝わり、飛んでいきます-どこへ行くのか誰にも分かりません、とライナーに記すのはシャーリー。元fROOTS誌のイアン・A・アンダーソンさんはシャーリーのキャリアの中でもベストのアルバムと評しています。

 

ご来店の際にリクエストしてください。

 

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