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2023-06-25 13:40:00
米寿を迎えたシャーリーさんの新作はキャリアの中でもベストのアルバムです。

Shirley Collins『Archangel Hill』Domino Records, 26 May 2023

 

御年87歳のシャーリー・コリンズの復帰第3作が届きました。前回同様プロデュースは元オイスターバンドのイアン・キアリーで、バックアップはイアンはじめデイヴ・アーサー、ピート・クーパーなど今ではお馴染みとなったロードスター・バンドの面々。録音は1980年オーストラリアでライヴ・レコーディングされた〈Hand and Heart〉を除き今回もブライトンのメットウェイ・スタジオで行われています。

 

唄われているほとんどのトラッドは〈Lost in a Wood〉〈Hares on the Mountain〉などかつてシャーリー自身の歌声でレコーディングされたものばかりですが、ロードスター・バンドの演奏でもう一度唄ってみたかったとのこと。新たな装いで聴き馴染んだメロディーが蘇ります。

 

ドリーのフルートオルガンで唄った1979年のロンドンでのライヴ・レコーディングが残されている〈The Captain with the Whiskers〉は、もともとは1820年代のアメリカで書かれ、南北戦争中とくに南軍側に人気のあった行進曲。ここではピートとデイブのマンドリン、フィドル、バンジョー、スネアドラムのバックアップによって唄われ、さらにはアラン・ロマックスの「サザン・ジャーニー」に同行した折にウェイド・ウォードとチャーリー・ヒギンズの演奏で初めて聴いたフィドル・チューン〈June Apple〉を繋げることによってこの曲に相応しいよりオーセンティックな雰囲気を醸しています。

 

デビュー・アルバムにも収められていた〈The Bonny Labouring Boy〉はフローラ・トンプソンの小説を舞台化した『Lark Rise』でもシャーリーとマーティン・カーシーによって唄われていましたが、残念ながら舞台をレコード化した『Lark Rise to Candleford』には収録されませんでした。2008年『Lark Rise Revisited』をリリースしたアシュリー・ハッチングスはルース・エンジェルのヴォーカルで再演しましたが、シャーリーも曲後にダンスを伴ったモリス・チューンを配置しラークライズの舞台を再現しているようです。

 

新曲の〈High and Away〉はシャーリーの著書『America Over The Water』を読んだギターのピップ・バーンズが作詞し、シャーリーが曲を書いたオリジナル。1959年米国のトラッド・シンガー、アルメダ・リドルがシャーリーに語ったアーカンソーの竜巻について唄っています。またタイトル曲の〈Archangel Hill〉はアークエンジェル・ヒルの自然をサウンドコラージュしたイアンのギターとピアノの演奏をバックに、第2次世界大戦出征中にサセックスへの望郷の念を綴った父親の詩を朗読したもの。スタンザ毎に"サセックス"と繰り返すシャーリーの声が印象的に響きます。

 

アークエンジェル・ヒルの周りをゆっくりと歩く馬の上で、歌は風に乗って人から人へと伝わり、飛んでいきます-どこへ行くのか誰にも分かりません、とライナーに記すのはシャーリー。元fROOTS誌のイアン・A・アンダーソンさんはシャーリーのキャリアの中でもベストのアルバムと評しています。

 

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2023-06-24 10:28:00

6月25日(日)は都合により17時00分までの営業とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。

2023-06-01 14:03:00
くびを長くして待っていたボブ・マーティンの新作がやっと届きました。

Bob Martin『Seabrook』Worried Songs, 2023

 

ボブ・マーティンの新作がやっと届きました。新作と云っても2008年5月ニューハンプシャー州シーブルックで録られたボブの弾き語り音源にプロデューサーのジェリー・デイヴィッド・デシッカがブラックスワンズのメンバーによる演奏を重ねて完成したものです。録音当時レコード会社とリリース条件が整わず長い間ずっとお蔵入り状態になっていましたが、2021年父親の死を予感したタミ・マーティンから連絡を受けたデシッカの手によって急遽プロジェクトが動き出し漸く日の目を見るに至りました。

 

全9曲(CDは11曲)中、ウェストバージニアの炭鉱についての〈Three Miles Beneath This Mountain〉や長期滞在のモーテルでの日常を唄った〈Midway Motel〉など新曲が4曲、〈Appalachian Lullaby〉や〈My Father Painted Houses〉など既発のアルバムに収録されていた曲の再演が4曲、そして『Midwest Farm Disaster』では録音されなかった最も古い曲の1つである〈Give Me Light〉が初めて披露されています。

 

再演曲の中で注目すべきはジャック・ケルアックの3番目の妻ステラ・ケルアックを唄った〈Stella〉。この曲には西島寛二さんの日本語による素晴らしいカヴァーもあるのでそちらでご存じの方もいらっしゃるのでは。ケルアックとは同じマサチューセッツ州 ローウェル出身のボブは母親からの影響もあり、ケルアックにはたいへん傾倒していたようで実際に会ったこともあるとか。ズバリ〈Jack Kerouac〉という曲も唄っています。この〈Stella〉には愛着があったのでしょう。3rd『The River Turns The Wheel』、ライヴ盤『Live At The Bull Run』、そして今回と3回目の録音になり、一度聴いたら忘れられない名曲です。

 

クリス・フォーブスやカナーン・フォークナーなどデシッカのアルバムではお馴染みの面子による抑制を効かせた演奏が齢を重ね渋みを増したボブの歌声を際立たせ、これまでに無く内省的なアルバムに仕上がりましたが、本人のボブがリリースを待つことなく2022年9月21日80歳の生涯を終えてしまったのはたいへん残念なことです。

 

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2023-05-29 23:39:00
『スーマー Live2023 at CafeToRamona』盛況のうちに終わることができました。

お陰様で『スーマー Live2023 at CafeToRamona』盛況のうちに終わることができました。

スーマーさん、ご来店いただいた皆様ありがとうございました。

 

お馴染みの〈月明かりよ〉で始まった4年ぶりのスーマーさん。第1部は〈紙の瞳のムチャチャ〉〈逃亡者〉など唄で世界巡りを。日本には細野さんの〈風をあつめて〉で戻ってきました。

 

1部ではバンジョーを弾いていなかったので第2部は〈古いフレイトトレイン〉で幕開けです。〈酒が飲みたい夜は〉〈さびしい時には〉〈トホクノホシ〉と名曲が並びます。〈猫のような女〉と〈ある晴れた日〉が続いた後はトラモナに寄せて〈無言の太陽〉〈ミンストレル〉で終演。アンコールはやはり〈トラモナ〉でした。

 

全17曲、いつもながらの魅惑の歌声と卓越したギター、バンジョー・ピッキングをたっぷりと堪能できた素晴らしいひと時でした。

 

ありがとうスーマーさん、またよろしくお願いします。

 

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2023-05-27 11:44:00
明日いよいよ『スーマー Live2023 at CafeToRamona』です。

ギターとバンジョー弾き語りのスーマーさんのライヴはいよいよ明日です。

残席少々。ぜひご予約ください。

 

2023年5月28日(日)

あきる野 カフェトラモナ

open 17:00 start 18:00

¥3000 + ドリンクオーダー

 

ご予約はカフェトラモナ(042-842-3488もしくはこちらから)まで

 

なお、当日は14時まで通常営業いたします。

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