Information
先日『中川五郎Live&DJ Hour』Vol.2 が無事終了しました。
五郎さん、お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
今回のDJ Hourは「今のヨーロッパでは」と題して現在のヨーロッパ各国の五郎さんがお好きなシンガー・ソングライターを紹介していただきました。
英国のローラ・マニングから始まり、フェロー諸島のテイター、スウェーデンのイェンス・レークマンとザ・トーレスト・マン・オン・アース、南に下ってスペインのシルビア・ペレス・クルスはレナード・コーエンの名曲〈ハレルヤ〉のカヴァーを、フランスではトマ・フェルセン、エミリー・ロワゾー、ヴィアネの3人を、最後に英国(?)に戻ってアイルランドからデクラン・オルーク、イングランドのジョン・スミス、ティム・ヴァン・エイケン等々。後半の英国では若手SSWに混じって何とシャーリー・コリンズの最新作も紹介していただきました。このブラックホーク的選曲は嬉しい驚きです。詳しくはレジュメの写真でご確認ください。
左は故ニール・カサールも参加したエミリー・ロワゾーの『L'autre bout du monde』、右は6月のおすすめレコードで2018年作『Hummingbird』を紹介した「フォーク・ミュージックの未来」ジョン・スミスの『Headlong』、下はDJ Hourで紹介していただいた15枚。壮観です。
第2部のライヴは『25年目のおっぱい』から都月次郎さんの詩に曲をつけた〈トカゲ〉でスタートです。さらに同じく都月さんの詩で〈熊の言い分〉、やはり『25年目のおっぱい』から山内清さんの詩に曲をつけた〈いまはこんなに元気でも〉、初期の作品でこれも山内清作詩の〈うた〉が続きます。
圧巻は最後に歌われた〈ぼくの遺書〉。ブラックホークの松平維秋さんの葬儀に参列したことが切っ掛けで出来あがったという作品ですが、殊更に染み入りました。五郎さんありがとうございました。DJ Hourがたっぷりだったのでコンパクトなライヴになりましたが、いつもどおりパワフルな五郎さんの歌声を堪能できました。
次回は来年の春頃、第3弾を考えています。その時は五郎さん、皆さん、またよろしくお願いいたします。
いよいよ明日、『中川五郎Live&DJ Hour』Vol.2です。
第1部でDJゴローが最近気になるレコードやCDを紹介し、第2部は白熱のライブ、カフェトラモナならではのプログラムです。
お席まだございます。お早めにご予約ください。
16:00 open 17:00 start
1部 DJ Hour 2部 Live
2500円 + ドリンクオーダー
ご予約はカフェトラモナ(042-842-3488もしくはこちら)まで お待ちしています。
なお、当日の通常営業は午後2時までといたします。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
この春好評だった『中川五郎Live&DJ Hour』の第2弾です。
第1部でDJゴローが最近気になるレコードやCDを紹介し、第2部は白熱のライブ、カフェトラモナならではのプログラムです。
五郎さんファンの方はもちろん、SSWやフォーク・ミュージックがお好きな方、ぜひご参加ください。
◆2019年11月24日(日)
16:00 open 17:00 start
1部 DJ Hour
2部 中川五郎Live
2500円 + ドリンクオーダー
ご予約はカフェトラモナ(042-842-3488もしくはこちら)まで
お待ちしています。
カフェトラモナ11月のおすすめです。
上左:Gaby Moreno & Van Dyke Parks / ¡Spangled!(2019)
ヴァン・ダイク・パークスの新作はグアテマラ生まれでロスアンゼルスで活躍するSSWギャビー・モレノとの共演盤。中米出身のモレノのヴォーカルをメインに据え、取り上げる楽曲を広く汎アメリカに求めることにより“醜いアメリカ人”が出てくる前の時代を表現したかったとのこと。巷では現代版『ディスカヴァー・アメリカ』とも云われています。J・ブラウンがヴォーカル、R・クーダーがスライドで参加した〈Across The Borderline〉やデヴィッド・ラダーのカリプソ〈The Immigrants〉が聴きどころ。ニルソンが『Sandman』で歌っていた〈I'll Take A Tango〉やフォホーのイナタさを少し残した〈Esperando Na Janela〉などもあり、奥の深いアルバムです。
上右:Rachael & Vilray / Rachael & Vilray(2019)
レイク・ストリート・ダイヴのレイチェル・プライスと音楽院時代からの友人でギタリスト/シンガー/作曲家のヴィルレイとのデュオ・アルバム。1930~40年代のスタンダード・ジャズという二人の共通の音楽的嗜好に沿って作られたヴィルレイのオリジナル10曲は、カバー曲の1943年にキューバのPedro Junco Jr.が作った〈Nosotros〉やペギー・リーの〈I Love the Way You're Breaking My Heart〉と遜色のないクオリティの高さ。未来のスタンダード・ナンバー集と云っても過言ではありません。因みに息の合ったヴォーカルとヴィルレイのギターをバックアップするピアノ・トリオは我らのトニー・シェアが率いています。
下左:Ye Vagabonds / Hare's Lament(2019)
Lisa O'Neill、Brìghde Chaimbeulに続くラフ・トレード傘下のリヴァー・リー・レコードからの第3弾。イェ・ヴァガボンズはアイルランド南東部カーロウ州出身で現在はダブリンを拠点に活躍するBríanとDiarmuidの兄弟デュオです。卓越したブズーキとマンドリンのアンサンブルや終盤の〈Willie o Winsbury〉からも判るようにスウィニーズ・メンやプランクシティの影響が大きく、2曲目の〈The Foggy Dew〉の歌い出しなどはポール・ブレディを想わせ、ハッとさせられます。伝説のフォーク・シンガー、ロイ・ハーパーもイェ・ヴァガボンズを聴いて1960年代半ばソーホーにオープンしたフォーク・クラブ『レズ・カズンズ』の日々を想い起したそうです。
下右:Neal Casal / Shine A Light(2011)
11月2日はニール・カサールの生きていれば51回目の誕生日でした。本作はニールのルーツであったストーンズの『メイン・ストリートのならず者』から〈Shine a Light〉と〈Loving Cup〉をカヴァーした12インチ・シングル。ギターとピアノで弾き語られるこれらのジャガー/リチャーズ作品も『Return In Kind』と同様にニールらしさが横溢した素晴らしい“オリジナル・シングル”です。ご紹介するとともに夭逝した大好きなSSWのご冥福をお祈りします。
ご来店の際にリクエストしてください。