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新着アナログ盤のご紹介です。
左上 Chris Brain『Steady Away』Big Sun Records, 2023
リーズを拠点に活躍するヨークシャー出身の若手シンガー・ソングライターの2nd。ニック・ドレイクの影響を多大に受けた歌声は健在で、トラモナ店主のブラックホーク心を過激に揺さぶってくれます。因みにクリスはトンプキンス・スクエアのイマジネイショナル・アンセム・シリーズ第12弾『I Thought I Told You - A Yorkshire Tribute to Michael Chapman』にも参加しています。
右上 Various Artists『The Endless Coloured Ways - The Songs Of Nick Drake』Chrysalis Records, 2023
クリサリスからリリースされたニック・ドレイクの2枚組トリビュートアルバム。馴染みのないアーティストの多い中、スティック・イン・ザ・ホィール〈Parasite〉、ベン・ハーパー〈Time Has Told Me〉、カリン・ポルワート&クリス・ドレヴァー〈Northern Sky〉、キャサリン・プリディ〈I Think They’re Leaving Me Behind〉、ジョー・ヘンリー〈Time Of No Reply〉辺りがトラモナのお薦めでしょうか。
左下 Jim Ghedi & Toby Hay『Jim Ghedi & Toby Hay』Topic Records, 2023
イングランド中部のシェフィールド出身のジム・ゲーディとウェールズはカンブリア山脈近くに生まれたトビー・ヘイのふたりの若きギタリストによるインスト集。アコースティック・ギター2本のインスト集と云えばバートとジョンの『華麗なる出会い』をすぐに想いうかべますが、B面の〈A Year And A Day〉辺りにその色濃い影響が窺えます。昨年は3枚の素晴らしいアルバムをリリースしてくれた英国トピック・レコード、今年は本作とマーティン・シンプソン&トム・ユッツのセシル・シャープが集めたアパラチアン・トラッド集の2枚になりそうです。
右下 Olivia Chaney『Six French Songs』Olivia Chaney, 2023
ディセンバリスツの"シャーリー・コリンズ"、オリヴィア・チェイニーの新作はニューヨーク滞在中にプロデューサーのトーマス・バートレットとレザボア・スタジオで録ったEP。タイトルのとおり〈Auprès de ma blonde〉などフランスの伝統曲を中心にフランソア・ヴィヨンの詩にジョルジュ・ブラッサンスが曲を付け唄った〈Ballade〉やフランソワーズ・アルディのデビュー曲〈Tous les garçons et les filles〉など6曲をフランス語で唄っています。演奏はオリヴィアとトーマスによるシンプルなものですが、かつてクロノスカルテットの『Folk Songs』で唄った〈Montagne, que tu es haute〉の再演にはたまたま街にいたサム・アミドンがヴァイオリンで参加しています。
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