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9月20日(土)は都合により14時00分からの営業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。
Michael Hurley『Broken Homes And Gardens』No Quarter, September 12, 2025
4月に亡くなったマイケル・ハーレーの最後のスタジオ録音です。アッシュビルとノックスビルでの最後になってしまった公演に出発する直前の3月に完成したそうです。2021年の『The Time of the Foxgloves』と同様にハックルズのケイティ・クラボーンとルーク・イドスティを中心にオレゴンの仲間たちとアストリアのロープ・ルーム・スタジオで録音されました。
〈Fava〉〈The Monkey〉などの新曲と並んで〈Indian Chiefs & Hula Girls〉〈Letter In Neon〉〈The Abominable Snowman〉など古い曲の再録音も素晴らしく、『Watertower』『Wolfways』『Parsnip Snips』の古いアルバムを引っ張り出して聴き比べてはいかがでしょうか。83歳で亡くなったマイケルの音楽人生をしみじみと振り返ることができます。
自身のアルバムでもマイケルの〈Wildageeses〉をカヴァーしていたキャシー・ヴァラーサとマール・ロウの若い女声コーラスが素敵な〈Cherry Pie〉はドゥーワップ・デュオ、マーヴィン&ジョニーの1954年のヒット曲とか。続く〈I'll Walk With You〉はサラ・イリングワースとの共作曲で、サラは先のトリビュート・アルバム『Snockument』でプロデューサーとして名を連ねていました。そして最後の〈In A Dress〉はノースカロライナのSSW、ケニー・ロビーの作。ケニーと云えばニール・カサールとものしたデュオ・アルバム『Black River Sides』が傑作の誉れが高く、夭逝したニールの持ち歌に良質な〈The Portland Water〉のカヴァーがあったことを併せ考えるとこのマイケルの遺作がよりいっそう感慨深く響きます。
ご来店の際にリクエストしてください。
アイルランドで活躍する女性デュオ、ヴァロから2ndアルバムが届きました。
VARO『The World That I Knew』Self-released, 2025
ヴァロはLucie AzconagaとConsuelo Breschiの二人のシンガー兼フィドル奏者によるフォーク・デュオ。フランス出身のルーシーとイタリア出身のコンスエロはアイルランドの伝統音楽への愛情を追求するため移り住んだダブリンで2015年に出会い、一緒に活動するようになりました。コラボレーション・アルバムと副題された本作は彼女たちの2ndアルバム。ランカムのイアン・リンチやコーマック・マクディアーマダのほか、元スキッパーズ・アレイのジョン・フランシス・フリンやメイヨー州出身のアイリッシュ・ハープ奏者、アランナ・ソーンバーグなど、現在のアイルランドのフォーク・シーンを牽引する若手シンガー、ミュージシャンと1曲ずつコラボしています。
アン・ブリッグスがかつて唄った〈Let No Man Steal Your Thyme〉をはじめ、ポール・ブレイディの〈Heather on the Moor〉やドロレス・ケーン&ジョン・フォークナー〈Green Grows the Laurel〉など70~80年代のアナログ盤で聴き馴染んだトラッドがソース音源として取り上げられているのが嬉しい限り。〈Skibbereen〉はコラボレーターのジュニア・ブラザーが持ち込んだ楽曲のようですが、我々にはヴィン・ガーヴァットの『Eston California』で知ることができた大飢饉下での移民の唄。アイルランドを離れた理由を尋ねられた父親の物語とガーヴァットはライナーで記していましたが、そのガーヴァットに並ぶ名唱をヴァロとジュニア・ブラザーは聴かせてくれます。
全10曲。そのどれもが聴きどころのジョン・マーフィー、プロデュースによるヴァロ、渾身の傑作です。
COLLABORATORS
Side 1
1. Lovers and Friends : Ruth Clinton and Cormac Mac Diarmada (Poort Creature) (vocals, fiddles)
2. Red Robin : Alannah Thornburgh (harp)
3. Heather on the Moor : Inni K (vocals) / Libby McCrohan (Bouzouki)
4. Green Grows the Laurel : John Francis Flynn (vocals, whistles)
5. Open the Door : Anna Mieke (vocals)
Side 2
1. Work life out to Keep life in : Niamh Bury (vocals), Aongus McAuley (cello), Alex Borwick (trombone)
2. Let no man steal you thyme : Lemoncello (vocals, guitar, cello)
3. Skibbereen : Junior Brother (vocals, guitar), Ben Strong (fiddle)
4. Sweet Liberty : Ian Lynch (vocals, uilleann pipes)
5. Alone : Slow Moving Crowd (viola, cello, nikelharpa), Branwen (vocals)
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フィンランドのティミオン・レコードからジェブ・ロイの新作7インチが届きました。
Jeb Loy Nichols「Step In / Coming Home Love」Timmion Records, 8 August 2025
2021年の『ジェブ・ロイ』から早や4年、ジェブ・ロイ・ニコルズがティミオンのスタジオに帰ってきました。もちろんバックはハウス・バンドのコールド・ダイアモンド&ミンク。まろやかなバックビートに映えるジェントルかつソウルフルな歌声は、名コンピ『Country Got Soul』から聴こえても遜色ないほど。11月にはコールド・ダイアモンド&ミンクとのフルアルバム第2弾『This House Is Empty Without You』も予定されているそうです。エミリア・シスコもコーラスで参加とか。このシングルと前作『ジェブ・ロイ』を聴きながら首を長くして待ちましょう。
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都合により7月26日(土)は臨時休業させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。