Information
エディンバラのフォーク・デュオ、エイミー・リーチ&アラスデア・ポールの2作目が届きました。
Amy Leach & Alasdair Paul『They’ll Aye Remain』Amy Leach & Alasdair Paul, 2026
前作『Six Sangs』が素晴らしかったエディンバラのフォーク・デュオ、エイミー・リーチ&アラスデア・ポールの2作目が届きました。前作が6曲入りEPだったので今回が本格的なデビュー作。傑作です。制作はファロウ・コレクティヴのレイチェル・ニュートンで、録音がムーア・モス・ラターのトム・ムーアが務め、2025年の9月にスコットランドのサウス・ラナークシャーで1週間かけて録られました。これまでどおりアラスデアのギターでエイミーが唄うのが基本ですが、エイミーがピアノを弾き、アラスデアがヴォーカルをとる曲もあります。またプロデューサーのレイチェルとエイミーのデュエットが聴ける〈To a Meeting〉や〈Tansey〉はファロウ・コレクティヴ・ファンには堪りません。
カリン・ポルワートの『Fairest Floo'er』で聴き馴染んだ〈Mirk, Mirk〉はビッグ・バラッド〈Fair Annie of Lochroyan〉のロバート・バーンズ・ヴァージョン。その抑制のきいた歌声に耳を傾けるとトラッドの名曲に新たな名唱が加わったと想わずにいられません。エイミーとアラスデアの力強い無伴奏コーラスが素晴らしい〈Babby Allan〉は様々なヴァージョンを組み合わせて構成したとのこと。リジー・ヒギンズが祖母マリア・ロバートソンの歌について語った録音がきっかけだったとか。そのリジーの歌声に習ったのが〈Young Emslie〉。Topic盤『Princess of the Thistle』で聴くことができますが、エイミーはネットのアーカイブTobar an Dualchaisで学んだようです。
ほかにゴーディアナ・マカロックの〈Be Kind to Your Nainsel〉、モーリン・ジェルクスの〈Mary Mild〉や〈Rue and Thyme〉など、スコットランドの先輩たちの歌唱から学んだ伝統曲が並びますが、アルバムタイトルのThey'll Aye Remainはトラヴェラーで歌手でもあるルーシー・スチュワートの語った言葉で、それら伝統的な歌唱は美しく理にかなっているからこそ「いつまでも残るだろう」とのことです。
ご来店の際にリクエストしてください。
7月6日(月)は都合により14時00分からの営業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。
トラモナではジャクソン&ザ・ジャンクスのドラマーとして、或いはキキ・カヴァゾスの名作『Goodbye Blues』の制作者として知られるサム・ドアーズですが、巷間ニューオーリンズのルーツ系バンド、デズロンズの一員として語られることが多いようです。そのデズロンズの最新作が届きました。
The Deslondes『Don't Let It Die Vol. 1』New West Records, 2026
デズロンズの最新作『Don't Let It Die Vol. 1』は5枚目にして初めてのカヴァー・アルバム。スワンプ・ドッグやジョニー・キャッシュ、クリフトン・シェニエなど、これまで彼らが聴いて影響を受けてきたミュージシャンの6曲に加えて、レオニー・エヴァンスやキキ・カヴァゾスなど、現在一緒に活動する友人や仲間たちの楽曲も採り上げています。5人のメンバーのうちギターとスティールのジョン・ジェイムズ・トゥアヴィルを除く、ハウ・ピアソン、ライリー・ダウニング、サム・ドアーズ、ダン・カトラーが交代で唄うのはザ・バンドを想わせます。またジャケットの雪の中ベンチに座る5人の後ろ姿はどう見てもザ・バンド。ミシシッピー・レコードからリリースされたザ・バンドのコンピと考えるのはトラモナだけでしょうか。
A1. The World Beyond (Swamp Dogg) Howe Pearson
A2. The Ballad Of Boot Hill (Johnny Cash) Riley Downing
A3. Cordelia (Drunken Prayer) Sam Doores
A4. Try Again (The Kernal) Dan Cutler
A5. Moving (Leonie Evans) Howe Pearson
A6. I'm Gone (Kiki Cavazos) Riley Downing
B1. I'm Coming Home (Clifton Chenier) Howe Pearson
B2. Family (Nick Woods) Dan Cutler
B3. Lawdy Mama (Edgar Blanchard) Sam Doores
B4. Long Drives And Lonesome Mornings (Pat Reedy) Riley Downing
B5. Where I'm From (Shelby Lynne) Dan Cutler
B6. Don't Let It Die (Hurricane Smith) Sam Doores
収録曲のヴォーカリスト、( )の中はオリジネイターです。A1、2、B1、3、5、6がこれまで聴いて影響を受けたミュージシャンで、A3~6、B2、4が現在の仲間たちの楽曲と思われます。特にキキ・カヴァゾスの〈I'm Gone〉はサム・ドアーズが2006年に初めて聴いた彼女の曲で、最初にできたニューオーリンズの友人だったとか。ライリー・ダウニングの激渋の歌声が映えるオフィシャルMVにはカヴァゾス本人も出演していますが、彼女の作者ヴァージョンは先のジャロピー盤には収録されておらず、2009年にギル・ランドリーによって録音された音源が2023年にシングルで、2024年アルバム『Early Mountain Songs』でデジタルのみでリリースされ、Bandcampで購入することができます。
ご来店の際にリクエストしてください。
6月10日(水)は都合により13時00分からの営業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。
6月3日(水)は都合により13時00分からの営業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。







