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カフェトラモナ10月のおすすめです。
上左:Martin Simpson / Rooted(2019)
英国を代表するフォークシンガー/ギタリスト、マーティン・シンプソンの最新作。60年代後半に多大な影響を受けたヘディ・ウェストの〈Queen Jane〉〈Joe Bowers〉の2曲、77年から88年まで一緒に仕事をしていたジューン・テイバーのレパートリーからシェル・シルヴァスタインの〈Hills of Shiloh〉、義父ロイ・ベイリーの晩年、ジョン・カークパトリックと3人で作った名作『Sit Down & Sing』から〈More Than Enough〉など、タイトルのとおり自身の音楽人生を振り返るような選曲です。
上右:Will Beeley / Heartattacks & Highways(2019)
1971年に200枚だけ自主制作した『Gallivantin』がメガレアなテキサスのSSW、ウィル・ビーリーの最新作。プロデュースはラリー・ジョン・ウィルソンの最後のアルバムをジェブ・ロイ・ニコルズと共同制作したジェリー・デイヴィッド・デシッカ。抑制の効いたラップ・スティールやアコーディオンが酒と煙草で嗄れた歌声をよくサポートしています。79年の2ndリリース後、家族を養うためにトラック・ドライバーの道を選んだ男の40年ぶりの3rdアルバムはタウンズ・ヴァン・ザントの『Townes Van Zandt』やガイ・クラークの『Old No.1』に比肩する傑作です。
下左:Jerry David DeCicca / Time the Teacher(2018)
先のジェリー・デイヴィッド・デシッカの2ndソロ・アルバム。旧友ジェブ・ロイ・ニコルズとノスタルジア77のベン・ラムディンが制作に携わり、デモ・テープを聴いたジェブ・ロイは真っ先にビリー・ホリデイとアビー・リンカーンを想いうかべ、アコギを抱えたSSWアルバムは作りたくなかったそうです。ギターをピアノに置き変えて、ジャージーかつソウルフル、それでいて内省的なアルバムを作り上げました。デシッカの3枚のアルバムのなかで抜きんでているのは云うまでもありません。
下右:The Down Hill Strugglers / Lone Prairie(2017)
ダウン・ヒル・ストラグラーズはウォーカー・シェパード、ジャクソン・リンチ、エリ・スミスの3人からなる若手ストリング・バンド。現在ブルックリンを中心に活躍し、先ごろ亡くなったニュー・ロスト・シティ・ランブラーズのジョン・コーエンと映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』のサントラ盤にも参加していたのでお聴きの方もいらっしゃるかも。本作は2017年にリリースされた最新作で、フォーク・クラブの中央に2本のマイクを立て、ナグラ社のモノラル録音機で録ったとのこと。マイクに近寄ったり、マイクから離れたりしてサウンド・レベルの調整を図ったという彼らの歌と演奏はまるでハリー・スミスの『アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージック』から抜け出て来たようです。
ご来店の際にリクエストしてください。
明日、いよいよ『Alan Patton 松浦 湊 Live at CafeToRamona』です。
午後5時スタートです。お間違いないようお越しください。
16 : 00開場、17 : 00開演
2500円+ドリンクオーダー
残席少々ございます。ご予約お待ちしています。
なお、当日は通常の営業はいたしません。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
東欧のロマ音楽などをアコーディオンで唄い奏でる八王子在住のアラン・パットンさん。
東京ローカル・ホンクと組んで制作したCD『レモンチマン』が秀逸なSSW、松浦 湊さん。
お二人のトラモナ初お目見えのライブがいよいよ今週末10月5日に迫りました。
どうぞお見逃しなく。ご予約はお早めにお願いします。
◆2019年10月5日(土)
Alan Patton 松浦 湊
16:00 open 17:00 start
2500円 + ドリンクオーダー
ご予約はカフェトラモナ(042-842-3488もしくはこちら)まで