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2020-07-08 14:01:00
カフェトラモナ7月のおすすめレコード

カフェトラモナ7月のおすすめです。

コロナ禍下の郵便事情により思うようにレコードが届かず急遽変更しておすすめします。

 

上左:Neil Young / Homegrown(2020)

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ニール・ヤングの新譜、と云っても1975年に制作され未発表となっていたアルバムのリリースです。初めはストリーミングでスルーしようとしたのですがリヴォン・ヘルムのドラムに如何しても抗うことができずアナログ盤に手を出してしまいました。ベン・キースのペダル・スティール、ティム・ ドラモンドのベース、そしてニールのハーモニカと『Harvest』感が満載。後にクレイジー・ホースとの演奏で日の目を見た〈White Line〉もここではロビー・ロバートソンとロンドンで二人きりの録音。感動ものです。

 

上右:Brian Wilson & Van Dyke Parks / Orange Crate Art(1995, 2020)

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ヴァン・ダイク・パークスがブライアン・ウィルソンと組んでリリースした『Orange Crate Art』が発表25周年を記念してアナログ化されました。当初ヴァン・ダイクはブライアンに共同の曲作りも誘ったようですが、ブライアンはこれを固辞。ヴォーカルとコーラスに専念し、最終的にヴァン・ダイクの作品にブライアンがシンガーとして全面参加する格好になりました。元々の本編12曲を今回アナログ盤2枚組のA、B、C面に4曲ずつで収録し、残ったD面には未発表音源3曲が収められています。ガーシュインの〈Rhapsody In Blue〉と〈Love Is Here To Stay〉、ルイ・アームストロングの〈What A Wonderful World〉で、秀逸です。

 

下左:The Eighteenth Day Of May / The Eighteenth Day Of May(2005, 2020)

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エイティーンス・デイ・オブ・メイはトンプソン・スウォーブ期のフェアポートや初期のスティーライ、更にはヴェルヴェッツやバーズ辺りもお手本にし、2005年ハンニバルからデビューしたエレクトリック・トラッド・バンド。確かに11歳の頃から地元のフォーク・クラブで演奏していたというベン・フィリップソンのギターがトンプソンを想わせます。唯一のアルバムに2ndに用意した音源を加え2枚組アナログ盤としてこの5月18日にリリースされました。現在メンバーの殆どはTrimdon Grange Explosionというバンドで活躍中とのこと。バンド名をイングランドのトリムドン・グランジで起きた炭鉱爆発事故を題材にしたバラッドから取って来るところなど頼もしいかぎり。そんな意気込みの若く溌溂とした歌声をお楽しみください。

 

下右:The Spectral Light and Moonshine Firefly Snakeoil Jamboree / Scarecrow Stuffing & Burning Mills(1999, 2004)

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スペクトラル・ライト・アンド・ムーンシャイン・ファイアフライ・スネイクオイル・ジャンボリーはペンシルベニアの摩訶不思議なバンドです。前世紀末の米国でインクレディブル・ストリング・バンドのトリビュート・アルバムをリリースするというような殊勝な心がけのティモシー・レナーを中心にした3人組で、本作は2nd『Burning Mills』がリリースされた際に1st『Scarecrow Stuffing』と一緒にアナログ化された2枚組。そのインクレディブル・ストリング・バンドがモロッコとブルガリアを経由せずにアパラチアに留まったようなトラッドを聴かせてくれます。

 

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