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2022-01-31 13:44:00
アイルランドのブルー・ナビゲーターからマイケル・ハーレーのトリビュート・アルバムが届きました。

1月のおすすめレコードでもご紹介したとおり12年ぶりのスタジオ録音が素晴らしかったマイケル・ハーレーですが、アイルランドでファンジンを発行しているブルー・ナビゲーターからマイケルのトリビュート・アルバムがやっとリリースされました。

 

トリビュート・アルバムの構想は1990年代初頭まで遡り、幾度となく挫折を繰り返し今回に至ったようです。そのため録音は古いもので1986年のチキン・チョーカーズの〈Watertrain〉から最も新しいハックルズの〈O My Stars〉が2020年と隔たりがありますが、あたかも同じ場所で一日で録られたような統一感を持って編集されています。

 

マイケル自身も制作に加わったアルバムに収録されているのは、キャレキシコ、キャス・マコームス&スティーヴ・ガン、ハックルズなどこれまで録り貯められた初出の音源6曲と、既にリリース済みのキャット・パワー、ヨ・ラ・テンゴなどによる4曲の全10曲。アナログ盤に収めきれなかった音源も残っているようで、それらを含めたデジタル版が今年中にリリースされるとのことです。

 

収録曲はどのトラックも聴き応えのあるもので、特にキャット・パワーの〈The Werewolf〉は圧巻。2003年リリースの彼女の『Are You Free』で既に聴いていたのですが、バリー・ドランスフィールドのヴァージョンと並ぶこの楽曲の名唱と改めて認識した次第です。またハックルズの〈O My Stars〉も聴きどころ。ルーク・イドスティとカティ・クラボーンからなるハックルズはオレゴン州はアストリア市に住む若いミュージシャンによるバンドで、マイケルの新作への貢献は記憶に新しいところ。以前紹介したアリアルーヤ・クワイアのサポート・メンバーでもあり、彼らの活躍を密かに期待しています。

 

LPと一緒に送られてきたポストカードにはプロデューサーのブレンダン・フォアマンからのメッセージとして"Cafe ToRamona looks like a good home for Snockument LP ! "とありました。ちょっと感激です。

 

ご来店の際にリクエストしてください。

 

SNOCKUMENT - Songs by Michael Hurley

Side 1

Sweet Lucy – Cass McCombs & Steve Gunn

Somebody To Say Bye Bye To – Little Sue

The Werewolf – Cat Power

Watertrain – The Chicken Chokers

Hog of the Forsaken (instr) – dbh

Side 2

O My Stars – The Hackles

I Still Could Not Forget You Then – Vernon Tonges

The Rue Of Ruby Whores – Calexico

Portland Water – Jason D. Williams

Polynesia #1 – Yo La Tengo

 

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