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カフェトラモナ12月のおすすめです。
上左:Rhiannon Giddens with Francesco Turrisi / There Is No Other(2019)
この春既にCDでリリースされていたリアノン・ギデンスの3rdアルバムがやっとアナログ盤で到着しました。今回はイタリア出身のジャズ・ピアニスト、フランチェスコ・トゥリッシとの二人だけのコラボレーション。基本的にはリアノンのミンストレル・バンジョーの弾き語りをフランチェスコがピアノ、アコーディオン、フレイム・ドラムなどでサポートするというシンプルなものですが、崇高かつ力強い歌声と演奏が繰り広げられています。
上右:Lankum / The Livelong Day(2019)
2月のおすすめレコードで紹介したライザ・オニールの『Heard A Long Gone Song』でライザと力強いデュエットを聴かせてくれたラディー・ピートを擁するダブリンのトラッド・バンドの3作目です。ランクムはライザ・オニールや先月のイェ・ヴァガボンズと同様にアイルランドにおける伝統的歌唱のリヴァイヴァルを継承する若手バンド。バンド名を著名なトラヴェラー・シンガー、ジョン・ライリーの唄う〈False Lankum〉から取ったということにも彼らの気概が感ぜられます。
下左:Jonah Tolchin / Fires For The Cold(2019)
ニュージャージー出身のSSW、ジョナー・トルチンの4thアルバム。アメリカのSSWでは本年のベストと思われます。詳しくはこちらの『Jonah Tolchin / Fires For The Cold』の項をご覧ください。
下右:Shirley Collins / Lodestar(2016)
先日のDJ Hourで五郎さんも紹介していたシャーリー・コリンズが38年ぶりにリリースした2016年の作品。80歳を超えたシャーリーには透明感溢れるかつての歌声は望めませんが、齢を重ねて凄みをました現在の歌声にも格別の味わいがあります。元オイスター・バンドのイアン・キアリーのプロデュースで、イアンのほかアルビオン・モリス・メンのジョン・ワッチャム、ラトル・オン・ザ・ストーヴパイプのデイヴ・アーサーとピート・クーパー等が脇を固めます。1959年にシャーリー自身がフィールド録音したという〈Pretty Polly〉のオザーク・ヴァージョンやシャーリーにしては珍しいケイジャン・ソングが聴きものです。
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