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遅れましたがカフェトラモナ1月のおすすめです。
上左:Ry Cavanaugh / Time For This(2019)
ボストンで活躍するSSW、ライ・キャヴァナウの21年ぶりのソロ第2作。愛妻ジェニファー・キンボールと盟友デューク・レヴィンだけを伴った穏やかなアルバムです。
こちらの『Ry Cavanaugh / Time For This』の項もご覧ください。
上右:Nora Brown / Cinnamon Tree(2019)
Jalopy Recordsからの第7弾です。主人公のノラ・ブラウンはたった13歳。6歳でウクレレを始めた時からこのバンジョー・アルバムまで10年を必要としませんでした。針を落とすとバンジョーのテクニックはさる事ながらよくコントロールされた歌声にも驚かされ、まるでハリー・スミスのアンソロジーをハイレゾで聴いているかのようです。アリス・ジェラルドによってヴァージニアの古い農家のスタジオで録音され、数曲でステファニー・コールマンのフィドルが伴奏されるほかはバンジョー弾き語り。ジャケット裏には元NLCR、生前のジョン・コーエンが賛辞を寄せています。
下左:V.A. / Come On Up to the House - Women Sing Waits(2019)
エイミー・マン、シェルビー・リン、アリソン・ムーラー、コリーヌ・ベイリー・レイ、パティ・グリフィン、ロザンヌ・キャッシュなど12人の女性シンガーのみによるトム・ウェイツのトリビュート・アルバム。気になる〈オール55〉はシェルビー&アリソン姉妹が、〈ジャージー・ガール〉はコリーヌ・ベイリー・レイが、〈ルビーズ・アームズ〉はパティ・グリフィンが歌っていますが、驚くのは12曲中半数近くの5曲が1999年の『ミュール・ヴァリエイションズ』から選曲されていること。特にのっけの同アルバムからの3曲は圧倒的です。
下右:Vinicius Cantuária / Vinicius Canta Antonio Carlos Jobim(2015)
ブラジル生まれニューヨーク在住のSSW、ヴィニシウス・カントゥアリアが2015年にリリースしたアントニオ・カルロス・ジョビン曲集。2014年のジョビンの20周忌に併せて、東京、ニューヨーク、リオの3か所で録られ、ビル・フリーゼル、メロディ・ガルドー、セルソ・フォンセカ、坂本 龍一、ジョイスなどが参加しています。ガルとカエターノの『ドミンゴ』と並ぶトラモナ的ブラジルの極みです。
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