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2025-09-17 15:56:00
マイケル・ハーレーの最後のスタジオ・アルバムが届きました。

Michael Hurley『Broken Homes And Gardens』No Quarter, September 12, 2025

 

4月に亡くなったマイケル・ハーレーの最後のスタジオ録音です。アッシュビルとノックスビルでの最後になってしまった公演に出発する直前の3月に完成したそうです。2021年の『The Time of the Foxgloves』と同様にハックルズのケイティ・クラボーンとルーク・イドスティを中心にオレゴンの仲間たちとアストリアのロープ・ルーム・スタジオで録音されました。

 

〈Fava〉〈The Monkey〉などの新曲と並んで〈Indian Chiefs & Hula Girls〉〈Letter In Neon〉〈The Abominable Snowman〉など古い曲の再録音も素晴らしく、『Watertower』『Wolfways』『Parsnip Snips』の古いアルバムを引っ張り出して聴き比べてはいかがでしょうか。83歳で亡くなったマイケルの音楽人生をしみじみと振り返ることができます。

 

自身のアルバムでもマイケルの〈Wildageeses〉をカヴァーしていたキャシー・ヴァラーサとマール・ロウの若い女声コーラスが素敵な〈Cherry Pie〉はドゥーワップ・デュオ、マーヴィン&ジョニーの1954年のヒット曲とか。続く〈I'll Walk With You〉はサラ・イリングワースとの共作曲で、サラは先のトリビュート・アルバム『Snockument』でプロデューサーとして名を連ねていました。そして最後の〈In A Dress〉はノースカロライナのSSW、ケニー・ロビーの作。ケニーと云えばニール・カサールとものしたデュオ・アルバム『Black River Sides』が傑作の誉れが高く、夭逝したニールの持ち歌に良質な〈The Portland Water〉のカヴァーがあったことを併せ考えるとこのマイケルの遺作がよりいっそう感慨深く響きます。

 

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