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2020-03-06 12:45:00
カフェトラモナ3月のおすすめレコード

カフェトラモナ3月のおすすめです。

 

上左:Ned Roberts ‎/ Dream Sweetheart(2020)

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一昨年の10月トラモナにやって来たルーサー・ラッセルがその時“新作も録り終えてるよ”って教えてくれたネッド・ロバーツの3作目が到着しました。ネッドはヨーク出身で現在はロンドンで活躍するSSWですが、1st、2ndと同様に本作もルーサーのプロデュースのもとロサンゼルスはエレクトロサウンド・スタジオでの録音です。ピアノ、オルガン、ギター、ドラムに亘るルーサーの八面六臂のバック・アップは的確で、ニック・ドレイクやイアン・マシューズを想わせるネッドのセンシティブな歌声を際立てています。ベースには元フリーホイーラーズのジェイソン・ヒラーも。ロンドン経由で届けられたローレル・キャニオンからの音の便りをお愉しみください。

 

上右:Jesse Harris ‎/ Songs Never Sung(2019)

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50歳の誕生日に併せて昨年秋にリリースされていたようです。プロデュースはジェシ自身、バックはビル・フリゼール、ケニー・ウォルセン、トニー・シェアの鉄壁のリズム・セクションとノスタルジックな味わいのCJ・カメリエリのホーン・セクション。プスンブーツも取り上げていたサーシャ・ダブソンの〈You'll Forget Me〉の他は自作曲で、なかでもノラ・ジョーンズがデビュー作で唄った〈I've Got To See You Again〉やリズ・ライトやサーシャの歌声で知られる〈Without You〉のジェシ・ヴァージョンには注目です。ディランやJTと異なり自作曲でアプローチした伝統的かつクラシカルなヴォーカル・アルバムです。

 

下左:Various Artists / From Here : English Folk Field Recordings Vol.2(2019)

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昨年7月のトピック盤『Vision & Revision』と同様に現在の英国トラッド・シーンを俯瞰するには格好のアンソロジーです。主宰者のスティック・イン・ザ・ホイールがイングランド各地を巡り、ナンシー・カー、ジューン・テイバー、レイチェル・アンサンク、ローラ・スマイス&テッド・ケンプなどベテランから若手までをリビングやキッチンに2組のマイクを立てフィールド・レコーディングしたもので、殆どが無伴奏の歌唱。なかでもJ・テイバーが『アカバ』で唄ったデイヴ・サドベリーの〈The King of Rome〉の再演が感動的です。

 

下右:Martin Simpson & Dom Flemons / A Selection of Ever Popular Favourites(2016)

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リアノン・ギデンスの来日がたいへん楽しみな今月ですが、以前彼女と一緒にキャロライナ・チョコレート・ドロップスで活躍していたドム・フレモンズがマーティン・シンプソンと2015年秋に行った英国ツアーのライヴ・アルバムです。かつて米国を活動の拠点にしていたマーティンのこと、現代のソングスターを謳うドムとの共演には少しも違和感がありません。バンジョーやギターはもとよりボーンズやクウィルなども奏で、交互に唄い、ガス・キャノン、ヘンリー・トーマスなどのトラディショナル曲を絶妙のコンビネーションで聴かせてくれます。

  

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