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2019-06-05 10:47:00
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カフェトラモナ6月のおすすめです。

 

上左:John Smith / Hummingbird(2018)

ジョン・レンボーンに「フォーク・ミュージックの未来」と言わしめたジョン・スミスはイングランドはデヴォンシャー出身のシンガー・ソングライター/ギタリスト。ニック・ドレイクの『ピンク・ムーン』とバート・ヤンシュ&ジョン・レンボーンの『バート&ジョン』の2枚のアルバムがギターの先生だったとか。本作は昨年リリースされた最新作。全10曲のうち6曲がトラッド、3曲が自作曲、1曲がアン・ブリックスのカバーで、「The Time Has Come」を唄っています。数曲でカーラ・ディロンのコーラスやジョン・マカスカーのフィドルなどが入るほかは、ほぼギターの弾き語り。卓越した腕前のギターにエモーショナルながらも抑制のきいた歌声が映える名作です。

 

上右:Martha Scanlan / The Shape Of Things Gone Missing, The Shape Of Things To Come(2015)

映画『コールド マウンテン』のサントラ盤で「Like A Songbird That Has Fallen」を唄っていたマーサ・スキャンランのソロ3作目。1stはレヴォン・ヘルムのスタジオでの録音でしたが、今回はオレゴン州ポートランドのタイプ・ファンドリー・スタジオでブラックプレイリーやディセンバリスツ、デロリアンのメンバーをバックに録音しています。プロデュースはジョン・ノイフェルド。ミキシングにアダム・セルツァーの名がクレジットされています。2015年にCDでリリースされていたものが昨年Jealous Butcher Recordsによってアナログ化されました

 

下左:Paal Flaata / Come Tomorrow - Songs Of Townes Van Zandt(2016)

アンドリュー・ハーディンのプロデュースでアルバムをリリースしているMidnight Choirの一員で、トニー・ジョー・ホワイトやチャーリー・リッチなどをカバーしたソロ作もあるノルウェーのSSWによるタウンズ・ヴァン・ザント曲集です。控えめなストリングスやスワンプな女性コーラスが心地よく、少しもブレることのない落ち着いた音作りに好感が持てます。このPaal Flaata、他にチップ。テイラー曲集やミッキー・ニューベリー曲集もリリースしています。

  

下右:The Four o'clock Flowers / The Four o'clock Flowers(2014)

The Four o'clock Flowersはニューヨークで活躍するサモア・ウィルソンとアーニー・ヴェガからなるフォーク・デュエット。サモア・ウィルソンはジム・クウェスキンとの共演アルバムもあり、2015年には一緒に来日しているのでご存知のかたもいらっしゃるかと思います。一方のアーニー・ヴェガは他にPapa Vega's Dream Shadows Orchestraという大所帯のバンドを主宰し、7インチEP盤もリリースしています。ギターだけでなくブルース・ハープやフィドルもこなし多才です。本作はそんな二人が自主制作した唯一のアルバム。ブルース・ハープのみで唄われる「Dangerous Blues」やリアノン・ギデンスも取り上げていた「Last Kind Words Blues」のような渋めのナンバーが「おやっ」と想わせ、凄腕のアーニーのギターとサモアの艶やかな歌声が心をとらえます。

 

ご来店の際にリクエストしてください。

 

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