ずらりと並んだOak Publicationsの教則本。Tony Gloverの『Blues Harp』、Happy Traumの『Flat Pick Country Guitar』、Art Rosenbaumの『Old Time Mountain Banjo』（ジョン・コーエンの表紙が美しい）あたりが目を引きます。

Oak Publicationsではありませんが、下段右端は1970年のフィラデルフィア・フォーク・フェスティバルのプログラム、この年のメイン・アクトはフルハウス期のフェアポートです。

Ｊ氏のコレクションの中にアメリカの伝説的なフォーク・シンガーであり平和活動家でもあるユタ・フィリップスのソングブックを発見した時は、嬉しい驚きでした。

ユタ・フィリップスの楽曲は、エミルー・ハリス、ウェイロン・ジェニングス、ジョーン・バエズ、アーロ・ガスリーなど多くのシンガーに歌われ、アーニー・ディフランコと共演した『The Past Didn't Go Anywhere』『 Fellow Workers』でグラミー賞にノミネートされました。

中央の茶の冊子がソングブック『Starlight on the Rails & Other Songs』、後ろのアナログ盤はPhilo Recordsからリリースされた 『Good Though!』 (1973)と『 El Capitan』(1975)、CDはエミルー・ハリス、メアリー・ブラック、ピート・シーガー、トム・パクストン、アーニー・ディフランコなどが参加したトリビュート・アルバム『Singing Through the Hard Times』です。

ユタ・フィリップスの名カヴァーといえばもちろんスティーヴ・ヤングの「Rock salt and nails」。その収録アルバムとソングブックの当該ページです。

この他にも未整理のアナログ盤（モダンフォーク、ブルーグラス、古いカントリーなど）や資料が多数あります。特にアナログ盤ではキングストントリオやセルダムシーンが充実しています。整理でき次第展示していきたいと思います。