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2024-04-22 15:54:00
大分のCDショップ、タムボリンさんからデヴィッド・ウィフェンなどSSWのライブCDが届きました。

先日来店いただいた船津さんのCDショップ、タムボリンさんから注文していたCDが届きました。デヴィッド・ウィフェン『Timeless Songs』、ガスリー・トーマス『Live On Stage』、ジャック・ハーディ『Live on Stage In Italy』の3枚で、どれもイタリアの新興レーベルNew Shot Recordsが昨年から今年にかけてリリースした未発表のライヴ音源です。

 

David Wiffen『Timeless Songs - Unreleased Stage & Studio Recordings 1974/93』New Shot Records, 2024

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CBCやCTV/CJOHの放送用に録られた3つのセッションから2~5曲ずつ収録したもの。全11曲中〈Coast To Coast Fever〉と〈More Often Than Not〉は何れのセッションでも演奏されているので3ヴァージョン聴くことができ、〈Driving Wheel〉は74年のもののみ収録されています。全てバンド付きで、特に93年のうちの一つにはマレー・マクロクランがピアノで参加しています。いつの時代も変わらぬヒューマンな歌声が堪能できます。

 

Guthrie Thomas『Live On Stage』New Shot Records, 2023

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1993年4月15日北イタリアはセスト・カレンデのライヴ録音。遡ること10年、1983年にイタリア盤『Like No Other』リリースに出資した現在のニュー・ショットのオーナーたちは大きな負債を抱えてしまいます。恐縮していたガスリーはイタリアツアー終了後ギターにボー・ラムゼイ、ハーモニカとアコーディオンにデイヴ・ムーアを迎え、リズム・セクションは後からダビングするというレコーディングを企画しましたが、自身の酷い泥酔のため計画は破綻。代替策として許諾されていたのがこのライヴ音源のリリースで、30年の時を経、やっと日の目を見ました。全11曲はすべて弾き語り、超名盤『La Belle Poisoneuse』をもう少しリラックスさせたような仕上がりです。

 

Jack Hardy『Live on Stage In Italy』New Shot Records, 2023

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ジャック・ハーディは1993年11月23日イタリアのカプリーノ・ヴェロネーゼでのライヴ録音。こちらには確りとバックバンドが付きます。随所でスリリングなドブロ演奏を聴かせるデヴィッド・ハンバーガーとのちに9.11テロの犠牲になってしまうベースのジェフ・ハーディがバックアップし、Fast Folk同人のウェンディ・ベッカーマンが素敵な歌声でジャックに寄り添います。全17曲、80分におよぶライヴ・パフォーマンスは圧巻です。

 

ニュー・ショットのラインナップにはこの他にも​Eddie Hinton、Danny O'Keefe、Tom Russellなどのイタリアでのライヴ音源が続々。船津さん曰くお宝はまだまだあるとのこと。これからが頼もしいレーベルです。

 

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